現在、株式会社セキュリティロードは、グループ全体で600名を超える従業員を抱えています。長年続く安定した事業基盤を持つ一方で、同社は今期「NEXT STAGE」というスローガンを掲げ、かつてない規模の組織改革を進めています。


その背景には、最前線で働く警備スタッフの環境をいかに向上させるかという命題と、会社の急成長に伴って生じたバックオフィス(管理部門)の課題に向き合うという、経営トップと社員たちの熱意あふれるドラマがありました。

本当の働き方改革とはどのようなものなのか、代表取締役である齊藤社長の言葉から、変革をご紹介します

理念の真価に気づき、原点に立ち返る

セキュリティロードには、「日々が新(ひびがさら)」「ありがとうの心」という、古くから掲げられている経営理念があります。

しかし、齊藤社長はその理念の重みに、経営を続ける中で改めて気づかされたと静かに打ち明け、次のように語りました。

「正直に申し上げると、以前は経営理念の本当の重要性を十分に理解しきれていない部分がありました。しかし、会社が拡大し、経営の中でさまざまな経験を重ねるにつれ、この数年でようやくその真価に気づかされました。基本となる考え方が組織の隅々にまで浸透していなければ、会社は正しい方向へ進んでいけないのだと。」

何十年と同じ事業を続けていると、組織の中にどうしても「慣れ」や「固定観念」が生まれます。自分たちにとっては当たり前のやり方でも、外部から見れば改善の余地があることは少なくありません。

過去には、現場の真の状況を把握しきれず、齊藤社長自身が経営の舵取りに悩んだ経験もあったといい、このように話しました。

「長年やっていると、どうしても見えなくなる部分があるんです。だからこそ、外部からの意見やアドバイスを素直に聞き入れる謙虚さや、感謝の気持ちを持たなければならない。感謝を持つ人こそ、自分たちの課題に気づき、柔軟に改善していけるんです。」

現状に満足せず、理念の本当の意味に立ち返る姿勢を持ちました。これが、セキュリティロードの改革のすべての始まりです。

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急成長の壁を越え、自律する組織への進化

会社の規模が急速に拡大していく中で、現場を支えるべきバックオフィスには大きな負荷がかかっていました。

当時の状況を、齊藤社長は振り返ります。


「業務の属人化が進み、部署間の連携がスムーズにいかない時期がありました。組織全体が点で動いてしまっており、情報の透明性や正確性に課題を感じていたのです。このままでは現場を支えきれないと痛感しました。」

齊藤社長は外部から経験豊富な人材を採用し、体制を根本から再構築するという大きな決断を下しました。

これまでのやり方を変える際、社内で摩擦が起きることも珍しくありませんが、セキュリティロードの社員たちは違ったといいます。

齊藤社長は、当時の社内の様子をこのように語りました。

「うちの社員は非常に柔軟性があって、まずはやってみようと前向きに受け入れてくれるカルチャーがあるんです。私が先頭に立って動く中で、次第に社員たちが社長に上げずとも、自分たちでより良い仕組みを作ろうと、会社の問題を自分ごととして考えるようになってくれました。」

かつては特定の担当者に頼りがちだった事務作業も、今では社員たち自らが業務効率化の仕組みを提案し、実行まで担っています。

部署の垣根を越え、他の営業所が困っていれば率先してサポートし合うようになりました。

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「現場の安全を守る」執念が生んだ、SINシステムの導入

バックオフィスの連携強化という土台を得て、改革は現場へと向けられました。

警備の仕事は、常に車と隣り合わせの環境であり、夏の厳しい暑さへの対策が急務となっています。

ある日、社員が警備業協会の集まりで、山口県の企業が取り組んでいた「無線型信号機システム」の事例を聞きつけてきました。その時の苦労を齊藤社長はこう話しました。

「報告を受けて、すぐに山口県まで現地視察に飛びました。
しかし、導入を決めてからが本当の正念場でした。このシステムを公道で運用するには、行政や警察の深い理解と許可が不可欠で、実現までには約2年もの歳月がかかりました。社内に専門のチームを作り、粘り強く折衝を重ねてようやく実用化にこぎ着けました。」

こちらのシステムにより、現場の省人化が進み、人員配置の効率化と安全性のさらなる向上が実現しています。さらに、会社としてしっかりとコストをかけ、空調服の支給や、業務外疾病保障制度の導入にも踏み切りました。

この決断について、齊藤社長はこのように語っています。

「会社の存続も私たちの生活も、すべては最前線の現場で、毎日しっかりと働いてくれる従業員のおかげで成り立っています。だからこそ、環境を改善し、彼らが安心して働ける仕組みを作ることは経営者としての責務です。従業員を大切にすることが、結果的にお客様へのサービス品質向上に直結すると確信しています。」

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高まる定着率と、次世代へ向けて

こうした一連の改革は、数字としても明確な結果をもたらしています。

かつては定着率に課題を感じる時期もありましたが、ここ数年で離職率は大幅に低下しました。新卒社員や外国籍の従業員も増え、長く活躍できる土壌が整ってきています。

「幹部の体制が変わり、一人ひとりが会社をより良くしようと動くようになりました。表面的な付き合いではなく、行動や言動で互いをリスペクトする姿勢が見られるようになりました。
この助け合いの文化が、定着率の向上に繋がっていると実感しています。」

2026年には福岡へ進出し、2030年には九州全県へ展開する予定です。セキュリティロードのビジョンはさらに広がっていきます。(ASEAN進出)

最後に齊藤社長は、これからの時代に向けた力強いメッセージを口にしました。

「これからはAIなどの便利なツールがますます増えていきます。でも、だからこそ人と人とのコミュニケーションや、経営理念といった根本的な考え方がより一層大切になるんです。目的意識を共有し、互いを助け合いながら、一緒に新しい未来を創っていける仲間をお待ちしています。」

理念に息を吹き込み、組織の課題に正面から向き合ってきました。株式会社セキュリティロードの「NEXT STAGE」への挑戦は、まだ始まったばかりです。

【セキュリティロード】理念を体現し、600名の仲間を守る。経営トップとバックオフィスが挑んだ、組織進化と働き方改革の全貌
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