岡山県笠岡市を拠点とする坂本産業株式会社は、ひよこの育成からたまごの生産、パッキング、出荷までを一貫して担う養鶏企業です。

「安心・安全なたまごを届けたい」という品質へのこだわりを大切にしながら、時代とともに変化し、進化を続けてきました。


その取り組みの根底にあるのは、創業以来培ってきた地域との絆と、働く社員への想いです。

「持続可能な養鶏事業を確立したい」というビジョンのもと、現場の改善や教育体制の充実に注力しています。

今回は、インターネット上の評判から命を扱う現場の働きがいまで、広報担当者へのインタビューを通して坂本産業の歩みをご紹介いたします。


1945年創業。地域のたまご集めから始まった「坂本産業」の原点

Q. 1945年の創業以来、長く事業を続けてこられた背景や原点を教えてください。

坂本産業は1945年、創業者が終戦後に復員して間もなく事業を始めました。

当初は現在とは異なる事業に取り組みましたが軌道に乗らず、当時、地域の多くの家庭で飼われていた鶏のたまごを集め、問屋へ出荷することから今の事業が始まりました。

その後、1965年に自社農場を建設。

1971年にはたまごのパック詰めをするパッキングセンターを設立し、直接お客様へお届けする体制へと発展して現在の事業基盤が築かれました。

こうした歩みの根底には、「安心・安全なたまごを届けたい」という創業以来変わらぬ想いがあります。

また、地域の皆様、お取引先様に支えられながら事業を育んできた歴史こそが、坂本産業の礎(いしずえ)です。

関わるすべての人と支え合い、共に成長していく関係を大切にすることが、私たちの創業の精神であり、地域との絆そのものです。

「データ×人の目」で品質を守る一貫生産体制ならではの強み

Q. 養鶏からパッキングまでの一貫体制において、生産部門の役割と独自の強みは何でしょうか?

坂本産業の大きな強みは、ひよこの育成からたまごの生産、さらにはパッキングや出荷までを一貫して担う独自の体制です。

生産部門は鶏の飼育とたまごの生産を直接担当しており、事業の根幹を支える極めて重要な役割を担っています。


たまごの品質は生産段階の管理でほぼ決まるため、現場での日々の取り組みが最終製品の価値を決定づける大切な要素です。

私たちは長年培ったノウハウに加えて、設備の改良や徹底した衛生管理を行うことで高品質なたまごの安定供給を実現しています。

機械化の推進により多くの羽数を少人数で効率的に管理しており、生産性を高めるための体制を整えているのが特徴です。

鶏の体調や環境を細かく観察しながらデータを蓄積し、適切な管理を行うことで品質の安定と生産性の向上を両立させています。

豊富な経験と最新技術を組み合わせた継続的な改善の積み重ねこそが坂本産業の強みです。

ネットの口コミ・評判は本当?チームで支え合うリアルな社風

Q. ネット上の口コミや評判では大変さに触れられることもありますが、実際の職場の雰囲気はいかがですか?

私たちの職場は、チームワークを大切にしています。

インターネット上の口コミでは、業務の大変さや責任の重さについて触れられることもありますが、生き物を扱う仕事である以上、一定の緊張感が求められるのは事実です。

そのうえで坂本産業では、社員同士が自然と声を掛け合い、フォローし合う体制づくりを重視しています。

経験の有無にかかわらず意見を発信しやすい環境づくりにも取り組んでおり、日々の改善を積み重ねています。

誰もが安心して長く働ける職場づくりを進めています。

命を育む現場で実感する働きがいとは

Q. 現場の社員の方々が感じる仕事の面白さや、社会への貢献実感について教えてください。

養鶏の現場では機械化が進展していますが、鶏の状態を正しく把握するためには、人の目や手による細やかな観察が今も変わらず欠かせない要素です。

毎日の管理においてわずかな体調の変化や飼育環境の差異を敏感に察知し、鶏にとって最も快適な環境を維持し続ける業務は、決して単調な繰り返しではありません。

自分たちの手で愛情を込めて育て上げた鶏が、毎日安定して高品質なたまごを産んでくれる姿を確認できることは、大きな安心感とともに格別の達成感を得られる瞬間です。


またパッキングセンターの業務においては、各取引先からの注文内容に合わせた製品化を行う必要があるため、たまごの入庫から製品の出荷に至るまでのプロセス全体の計画を立てることが常に求められています。

突発的な注文の変更や数量の増減にも柔軟に対応しながら、ミスを出すことなく予定通りに出荷作業を完遂できた際には、チーム全体で目的を達成した喜びを分かち合えます。

さらに自分たちが真心を込めて生産したたまごが近隣のスーパーマーケットの店頭に並び、多くの方々の食卓を支えている様子を直接実感できる点は、この仕事における大きなやりがいです。

毎日の地道な業務の積み重ねが「食の安全・安心」という重要な価値に直結しているという責任と誇りを感じ、社会に貢献している自覚を持ちながら私たちは働いています。

未経験からプロへ。段階的な教育環境とサポート体制

Q. 養鶏が未経験の方に向けた教育環境やフォロー体制はどうなっていますか?

坂本産業では未経験の方でも安心して成長できるよう、段階的な教育体制を整えています。

入社後は各現場での先輩社員によるOJTを中心に、鶏の飼育や機械設備の操作、衛生管理など基礎から丁寧に指導します。

一部では「覚えることが多い」という声もありますが、これは生き物を扱う仕事であることや、多くのお客様の要望に沿ったたまごを届けていることによるものです。

そのため、無理なく習得できるよう段階的な教育とフォロー体制を重視しています。

また、日常的に相談しやすい環境づくりにも力を入れており、チーム全体で新人の成長を支えています。

実務を通じて着実にスキルを身につけられる環境を目指しています。

家族で働く社員も在籍!長く安定して働ける評価・給与への取り組み

Q. 長く安定して働ける環境づくりや、日々の頑張りを待遇に反映する制度について教えてください。

坂本産業では、社員一人ひとりが将来にわたって長く安心して働き続けられるような環境づくりに力を入れています。


命を預かる養鶏という仕事は毎日の細やかな管理が欠かせないため、シフト制の導入や適切な業務分担を行うことで、特定のスタッフに過度な負担が集中しないよう配慮する方針です。

現在の状況に満足することなく、業務量や日々の働き方についても定期的な見直しを実施しており、より良い形を目指して着実に改善を積み重ねています。

社員の頑張りを正当に評価するために、日々の誠実な取り組みや責任ある行動を給与や待遇へしっかりと反映できる明確な仕組みづくりを進めているところです。

現時点ですべてが理想通りに整っているわけではありませんが、現場で働く人々のリアルな声に真摯に耳を傾けながら、継続的な環境改善に向けて全力で取り組んでいます。

実際に社内では親子や兄弟、あるいはご夫婦で共に汗を流している社員も多く在籍しており、世代や立場を超えて信頼を寄せ合える職場環境であることは坂本産業が誇る大きな特徴です。

このように互いを支え合える温かな風土と安心感こそが、社員が腰を据えて長く安定して働き続けられるための強固な基盤であると確信しています。

創業100周年へ。坂本産業が描く持続可能な養鶏の「将来性」

Q. 今後の事業の将来性と、これから入社される方へのメッセージをお願いします。

坂本産業は創業100周年に向けて品質と信頼をさらに高め、持続可能な養鶏事業の確立を大きな目標として掲げています。

最新技術やデータの活用による効率化を推進し、高品質なたまごを安定してお客様へお届けできる体制をより強化する方針です。

変化する社会環境に合わせて教育や職場環境を常に見直し、誰もが安心して長く働ける会社づくりに全力で取り組んでいます。

外部からいただくご意見も真摯に受け止め、それを確実な改善へとつなげていく姿勢は私たちが大切にしていることのひとつです。


新しく仲間になる方には「誠実に仕事へ向き合う姿勢」を重んじていただき、共に歩める関係を築きたいと私たちは願っています。

食の安全・安心を支えるという強い責任と大きなやりがいを分かち合い、未来の坂本産業をぜひ一緒に築いていきましょう。
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