【画像】Da-iCE、撮り下ろし写真
―Da-iCEのメンバー5人揃い踏みでRolling Stone Japanインタビューに登場するのは3年ぶりなので、その間の話から伺わせてください。2024年末『NHK紅白歌合戦』念願の初出場後以降は、どんなグループになっていると感じていますか?
大野雄大(以下、大野):考え方や取り組み方はさほど変わっていないんですけど、楽しむということに対するパワーバランスが大きくなってきているのかなと感じますね。例えば、人を笑わせるときって、その人が面白い人と知っている状態と知らない状態の場合、知らない人を笑わせるのってすごく難しいと思うんですけど、ちょっとでも知ってくれているとこっちもふざけやすいというか。レコ大や紅白の影響もあって、今はDa-iCEを知ってくれている人が前より増えているので、自分たちもより楽しめているし、その分「Da-iCEはライブを本気でやるけど、面白い部分も絶対に見せてくれるよね」みたいな期待を最近はすごく感じます。
大野雄大
―それゆえだと思うんですけど、2025年秋の「Da-iCE ARENA TOUR 2025 -EntranCE-」さいたまスーパーアリーナ公演を取材させていただいた際、ライブの見せ方におけるクオリティやパフォーマンスのレベルの高さに驚かされた一方で、自由度の高さには「こんなに楽しむのか」と思いました(笑)。コール&レスポンスのワードチョイスも何でもありだったし、唐突にFRUITS ZIPPERの曲で踊り出すし、誰も自制しない感じっていうのが……。
一同:(爆笑)
大野:誰かがひとつふざけたときの、みんなのそのふざけに対する瞬発力と熱というのは、そこに混ざらせてもらったときにすごく楽しいんですよね(笑)。
工藤大輝(以下、工藤):大体、あなたがその起点なんだけどね(笑)。
大野:昔はふざけてしまうと「怒られるかな?」とか「どんな風に思われるのかな」とか、いろんなことを考えてしまっていたんですけど、最近は「楽しもう! 楽しんでもらいたい!」と素直に思えるんですよね。ある程度のルールはあると思うんですけど。でも、ルールと言っても、大下ネタを言わないぐらいか。
花村想太(以下、花村):小下ネタも言わないでよ(笑)。
―ダンス&ボーカルグループとしては、どんな風に進化していっているなと感じますか?
和田颯(以下、和田):このあいだリリースさせてもらったアルバム『TERMiNaL』で言えばユニット曲があったり、パフォーマーも歌う機会が増えてきているんですよ。そういう面白い試みというか、新しい試みが毎年増えていっている気がします。15年前の結成当時、まさか自分が15年後に歌っている姿は想像していなかったし。カラオケとかも行っていないような人だったんで。そういう意味でも、何が起こるか分からないグループになってきているなと感じています。
和田颯
工藤:ワンマンライブをつくっていくうえで、バリエーションとしてそういうものがないと、ちょっとマンネリしていたところもあって。MCからの着替えとか、そういうタイミングで他のグループはユニット曲を披露したり、上手い時間の使い方をしている中で、そこを僕らもちょっと変えていきたい意識があったんですよね。それで、前回のアルバムではユニット曲を制作することにしたんです。その前から5人で歌う曲とかはあったんですけど、用途を考えたうえで曲をつくっていくみたいなことはそのときから発生した感じですね。
―そんな変化や進化もあった中で開催したアリーナツアー「Da-iCE ARENA TOUR 2025 -EntranCE-」「Da-iCE ARENA TOUR 2026 -TERMiNaL-」は、自分たち的にはどんなツアーになったなと感じましたか?
工藤:「EntranCE」と「TERMiNaL」の開催期間がめちゃくちゃ近くて、こんなスピード感でアリーナツアーをまわるのは珍しいことだと思うんですけど、激動でしたね。頭の中でも「この曲って……あ、これは前回のツアーのやつか」「この話って前回でもうしたっけ?」みたいな感じで混同しちゃうこともあったんですけど、会場もいろんなところに行かせていただきましたし、面白かったです。
岩岡徹(以下、岩岡):「EntranCE」が終わった直後にもう「TERMiNaL」のリハに入っていたので、スケジュール的にもあの2本のツアーは繋がっていた感覚があって。そういう意味ではタイトではあったんですけど、どちらのツアーも楽しかったですね。ただ「EntranCE」は8公演しかなかったので、もっとやりたかったなとは思いました。
工藤:「EntranCE」が8公演で「TERMiNaL」は20公演。差がすごいよね(笑)。15公演ずつにできればよかったんですけどね。
大野:もったいなさすら感じました(笑)。
工藤:入り口のほうが狭いっていう。
大野:狭き門じゃん!
一同:(笑)
花村:でも、今回のツアーは機材席を開放して、当日券を販売したりしていたんですけど、その当日券の売れ行きがすごくよくて。普段のライブの5,6倍ぐらい売れたんですよ。
―「EntranCE」のさいたまスーパーアリーナ公演で「平日で20,000いけたってことはさ、頑張ればドーム行けるってことだよなぁー!」と想太さんが叫んでいたんですけど、その後の「TERMiNaL」完走タイミングでドームツアー「Da-iCE DAY DOME PHASE 2027」の開催が発表されました。
花村:よく「実は決まっていたんですか?」って聞かれるんですけど、さいたまスーパーアリーナの時点ではまったく決まっていなかったんですよ。「TERMiNaL」をまわっているときも「実はもう決まっていたから「京セラドーム、行こうぜ!」とか言っていたんでしょ?」って言われたんですけど、それも単純に大阪でライブしていたから言っただけで、名古屋にいれば「名古屋ドーム、行こうぜ!」って言うし、福岡にいれば「福岡ドーム、行こうぜ!」って言うんです(笑)。ただ、そのときのツアーのフライヤーに日本地図が記されていたんですけど、北海道から線がうっすら伸びて大阪に繋がっているっていう説が浮上してしまって、それでそういう憶測が飛び交っちゃったんですよね。ただの印刷ミスなんですけど。
一同:(笑)
花村:僕らも「え、そうなんかな?」って惑わされましたから。
工藤:都市伝説です(笑)。
―とは言え、実際にドームツアーは開催されることが決定しました。
工藤:楽しみですね。
工藤大輝
―「ドームに立つならこれをやりたい、こういうライブにしたい」といった何かがあれば聞かせてもらえますか?
岩岡:なんでもいいんですか? 東京ドーム公演がある2月4日に京セラドームに立ちたいですね。
花村:ただの間違い!
一同:(笑)
大野:中継(笑)?
花村:4対1? 昔、SMAPで香取慎吾さんが海外から中継で参加していたけど! 当時の中継技術的にどうしても香取さんの動きがワンテンポ遅れちゃうっていう(笑)。
工藤:でも、今の技術ならズレないからアリです(笑)。
岩岡:それは冗談として。オープニングの登場シーンとか、まだ話し合ってはいないんですけど、ドームならではの感じで出来たらいいですよね。
岩岡徹
―初めてインタビューさせていただいたときは、レコ大も紅白も目標として掲げてはいたけれども、なかなか実現できない時期だったんですけど、あれから夢をひとつずつ叶えて。そして、いよいよドームに立つわけですもんね。すごく感慨深いです。
花村:リアリティを帯び始めてはいたんですよね。自分たちにとってドームは遠い存在ではあるけど、足元は見え始めていたというか。ただ、今回、膝が見えたぐらいでドームの発表をしちゃっているので、手放しで喜ぶというわけではなくて、しっかりとここから半年かけて準備して、ファンの皆さんのお力も借りながらやっていかなきゃいけない。武道館でワンマンをやったときも飛び級で、武道館に関しては足首ぐらいしか見えていない、今より無謀と言える状況で発表したんですけど、その無謀さが、ファンの皆さんがより助けてくれるきっかけになったんですよ。今回のドーム公演発表には「いけるんじゃない?」と思ってくれる方もいれば、「ちょっと早いよね」と心配してくれている方もいるんですけど、武道館のときは全員「無理だから、頑張って押し上げてあげよう」という気持ちだったと思うんです。
―なるほど。似ているようで異なる状況ではあると。
花村:ドームは、人によって見方の違う状態での発表だったので、危機感に対して我々とファンの皆さんとのあいだに少しだけ乖離があるのかなと思っていて。なので、放っておいても埋まるものでは絶対にない。埋めることだけが正義ではないと思うし、それより「ドームのDa-iCE、よかったね。最高だったね」と感じてもらうことがいちばん正しいことではあると思うんですけど、その為にも「不安ではあるけど、来ていただいたら最高な時間にするよ」という姿勢や言葉をちゃんと伝えていくこと。これをしっかり表現していって、受け取ってもらえたらドーム公演は成功させられるんじゃいかなと、自分は思っています。
花村想太
―Da-iCEのストーリーってこれまでも「よし、もう磐石だからこれやろう」みたいなことってなかったですよね。
工藤:我々にはそれがないんですよ。
花村:毎回、サイコロで決めているんじゃないかって思うぐらい、常にギャンブルチックというか(笑)。でも、勝率は高いんですよ。だから賭けてしまう。いつか大損しないようにしないと!
―そんな常に挑戦者として高い壁に挑んでいるDa-iCEなんですが、このタイミングで佐伯ユウスケを迎えて制作した新曲「アンリミテッド」がリリースされます。
工藤:この曲は、5人全員で歌唱するとか、タイアップソングで盛り上がるナンバーであるとか、そういう大前提はありつつ、アップテンポという決定事項があった中でどんなジャンルにするか整理するところからスタートしていて。ラテンは「スターマイン」で取り入れたし、ロックだと「ノンフィクションズ」に寄っちゃうし、かと言って分かりやすくいわゆる2010年代の4つ打ちのEDMにしちゃうと、俺ら的には若くなりすぎちゃう。1周したらアリかなと思うんですけど、まだそのタイミングじゃないかなと思って。であれば、ブレイクビーツとかファンクのエキスを取り入れたいと思って。ホーンを思いっきり鳴らしつつ、リズム隊に頑張ってもらって完成させたのが「アンリミテッド」ですね。ざっくり流れを説明するとそんな感じなんですけど、いろんな紆余曲折がありました。
―どんな紆余曲折があったんでしょう?
工藤:まず歌詞は全取っ替え(笑)。
花村:制作自体は3月に始まっていて、すごく余裕があったはずなんですよ(笑)。でも、メンバーに曲を渡せたのはレコーディングのほぼ当日だったので、僕は「間に合わないな」と思いましたね。それぐらいギリギリ。そんなこともありつつ、この曲はツインボーカルにするのか、ファイブボーカルにするのかっていう話し合いからスタートしていて。みんなにとって新しい一面を披露できる機会があれば、それこそドームという場所に5人の声を乗せて連れていくじゃないですけど、そういう音源がつくれたら良いんじゃないかと。でも、軸としてはツインを崩さないというところを大輝くんがすごく大事にしてくれたので、すごく良いバランスというか、3人もしっかりと歌うところがありつつ、大事なところではツインを立たせてくれている。なので、いろいろあったんですけど、素晴らしい楽曲になったと感じています。
大野:ちょっと聞きたかったんですけど、いいですか。<ステイハード毎日がパーティー 向かう相手なら自分だろう♪>。このフレーズって佐伯くんがつくりそうなメロディーでもありつつ、大輝くんでもありそうだなと思っていて。どっちなのかなって。
花村:すみません、僕です。
大野:うわぁー! マジで? 「想太ではなさそうだな」と思っていたんだけど、想太なんだ! おもろ! この近い距離にいる自分が分かんないんだったら、誰も分かんないだろうな(笑)。
花村:と言っても、最初に音だけ決めてもらって、そこで自分がフリーで歌っていく感じで生まれたフレーズだから。
工藤:この曲は入り乱れているんですよ。
―振付についてもお話を伺いたいのですが、メインコレオは和田さんがgash!さんと担当されたそうで。
和田:「もっといける、もっといける」と煽っていく曲ゆえにいろいろ詰め込んでしまったので、大変なものにはなってしまったんですけど(笑)。普段だったら「これで十分」ってなるところも「もう一越え」みたいな。オープニングはいつもとはまた違うDa-iCEを表現して、AメロからDa-iCEらしい感じになっていって、サビでバン!と盛り上がっていく感じなんですけど、全体を通して新鮮な振付に仕上がったと思います。
岩岡:この曲は5人歌唱なんで、マイク持った状態で踊るという意味でもチャレンジングではあるんですよ。これまでの5人歌唱の曲でそこまで踊るナンバーはなかったので、そこも含めて新鮮な気持ちでパフォーマンスできるんじゃないかと思いますね。
―そんな新曲「アンリミテッド」が、KIRIN「のどごし<生>」のCMソングとして1年間オンエアされることも決定しました。しかもDa-iCE出演のCMという。
大野:言葉が悪くなっちゃうんですけど、クソ嬉しかったです!
工藤:「嬉しかったです」でいいじゃん(笑)!
花村:1年間流れるってすごいよね。
工藤:「のどごし<生>」の人たちって言われるようになるんだろうね(笑)。でも、好きだから嬉しいです。
―では、最後に今後のDa-iCEについて。ドームに立つ頃、そして、ドーム以降はどんなグループになっていたいか。伺わせてください。
和田:ドームに関しては、何よりもお客さんに観てもらったときに「応援してきて間違っていなかったんだな」と思ってもらえる姿でありたい。なので、ファンの皆さんがちゃんと胸を張って来てもらえる状態に自分たちを持っていかないとなって思っています。
大野:ドームに相応しい自分たちで在りたいなと思いますね。その先も、例えば5大ドームツアーとか上はいくらでも見ようと思えば見れると思うんですけど、進み続けないとたぶん落ちてしまうので、進み続けたいなと思います。
工藤:我々は結成当初からカウンター的というか、スキマ産業的な考え方だからそのスタンスは崩したくないし、大きな何かにおもねった時点でこのグループの旨味はなくなるなと思っているから、そこはドームに立っても、ドームを越えても変えるつもりはないんです。そこを崩したらDa-iCEじゃないから。攻めた楽曲をつくれたりするのも、そういうバックグラウンドがあってリアルに表現できるからだし、そこを背負えるのも僕らの強みだと思っているので、ドームはドームでちゃんと成功させつつも、その先も誰もやったことがないようなことをやって「あのグループは何をやっているんだ?」と思われる方向へ進んでいくんだと思います。「そんなの、いっぱいいるじゃん」っていうところにわざわざ行く意味はないと思って、このグループをやっているところもあるので。そういうメンタルは変えずにこのまま上を目指していきたいですね。
<リリース情報>
Da-iCE
New Single『アンリミテッド』
2026年7月15日(水)リリース
https://ffm.to/da-ice_unlimited
<ライブ情報>
「Da-iCE DAY DOME PHASE 2027」
https://da-ice.jp/news/detail.php?id=1133028
2027年2月4日(木)【東京】東京ドーム 16:00/18:00
2027年2月13日(土)【大阪】京セラドーム大阪 15:00/17:00
2027年2月14日(日)【大阪】京セラドーム大阪 13:00/15:00
HP:https://da-ice.jp/


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