森永製菓「inゼリー」をリブランディング ゼリー飲料市場再活性化へ竹内涼真さんと中川大志さんを起用
左から中村望マーケティング本部健康マーケティング部inブランドマネジャーと マーケティング本部健康マーケティング部inブランドグループの清水裕貴氏
 森永製菓は今期(3月期)、「inゼリー」をリブランディングしてゼリー飲料市場の再活性化を図る。

 リブランディングに踏み切った背景には、ゼリー飲料市場自体で間口(飲用層)が低下していることにある。


 5月29日、取材に応じた中村望マーケティング本部健康マーケティング部inブランドマネジャーは「ゼリー飲料市場は昨年の酷暑による外出控えに加えて、需要が急増したコロナ禍の反動減などで市場に一服感が生じ間口がコロナ前近くまで下がってしまった」と振り返る。

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左から中村望マーケティング本部健康マーケティング部inブランドマネジャーと マーケティング本部健康マーケティング部inブランドグループの清水裕貴氏 カテゴリの流出先には、グミや栄養補助食品、エナジードリンクなどが仮説に挙がるものの「どこに流れているかという明確な流れはつかめていない」という。

 インテージSRI+などから推計すると、前期(2025年4月~2026年3月)ゼリー飲料市場は金額ベースで2%減となったとみられる。

 ゼリー飲料市場の牽引役を担うトップブランドの役割として、「inゼリー」ひいてはゼリー飲料の想起を促す施策として、竹内涼真さんと中川大志さんを起用して「in my life,」をテーマにした新CMなどのコミュニケーションを3月18日から展開している。

森永製菓「inゼリー」をリブランディング ゼリー飲料市場再活性化へ竹内涼真さんと中川大志さんを起用
「in my life,」をテーマにした新CM
「in my life,」をテーマにした新CM コミュニケーションの狙いについて「これまでアイテム別に訴求していたのを、ブランドとしてメッセージを統一させることで認知効果の効率を上げていく。『inゼリー』ブランド全体としては、栄養補給を目的とした利用に加え、日常の小腹満たしのニーズでの飲用も多い傾向にあり、忙しい朝など生活に寄り添った場面での飲用シーンを訴求していく」と説明する。

 ターゲットは、1年以上など長期間「inゼリー」含めゼリー飲料の飲用から離れている層を中心として想定し新商品でも間口拡大を図る。

森永製菓「inゼリー」をリブランディング ゼリー飲料市場再活性化へ竹内涼真さんと中川大志さんを起用
「エネルギーEX-COOL」
「エネルギーEX-COOL」 5月19日には「エネルギーEX-COOL」をコンビニで期間限定にて発売開始した。
 「エネルギーEX-COOL」は、持続する強力なミントの冷涼感が特徴のゼリー飲料でGABA28mgとブドウ糖を配合している。

 「今までゼリー飲料を買われたことのない方に、強力なミント感やクール感をフックに手に取っていただきたい」との想いを込めて開発した。

 間口拡大に向けて、同日には「ミニ 塩分+」を期間限定で新発売して、ひとくちタイプ市場にも参入した。

 ランニングやトレーニングなど日々アクティブにカラダを動かしている層には、アミノ酸6000mgを配合した「エネルギーアミノ酸」を3月24日に新発売した。


 マーケティング本部健康マーケティング部inブランドグループの清水裕貴氏は「エネルギーアミノ酸」について「既存品の『エネルギーBCAA』をスペックアップしたものとなる。

 アミノ酸のうちBCAAを増量した。通常の『エネルギー』のパワーアップしたスポーツに特化した専用品を想定した位置づけ」と説明する。

 夏の長期化や二季化に向けては期間限定商品の「エネルギーレモン塩分+」「エネルギーフローズン塩分+」を強化。2品とも、例年より1カ月前倒し、販売期間も9月までを見込む。

 早期販売に伴い「エネルギーレモン塩分+」では前年比15%増の生産数量を用意している。
 商品にも磨きをかけ、「エネルギーレモン塩分+」はレモン系ゼリーが底堅い人気であることを背景にレモン果汁を増量。

 「エネルギーフローズン塩分+」はパッケージ全体の氷のイメージを向上させ、冷凍の価値訴求を強化した。

 次世代ユーザーの育成施策としては、高校への「inゼリー」さしいれ企画「母校にinゼリー」を拡充。

 今年は部活だけでなく、学校全体にもさしいれできるようにパワーアップし500 部活&全国20校に「inゼリー」を提供。応募を呼び掛けるWEB-CMも公開したところ、10年目の展開で、過去最高の投票数を獲得。
 募集期間中の5月29日15時時点で、2024年の34万8454票、2025年の20万8017 票を大幅に上回る44万9631票を獲得した。


 ゼリー飲料市場の直近の状況は、「inゼリー」の新CM効果などにより量販店・スーパー業態が回復傾向にあり、サブカテゴリとしては果汁を打ち出した商品が堅調に推移しているとみられる。同市場の1割程度のシェアを握るPBや医薬部外品は今年に入り伸びが鈍化している。

 「他社商品との取り合いというよりも、No.1ブランドとしてはゼリー飲料そのものがもっと飲まれるように底上げしていくことが重要」と意欲をのぞかせる。

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