駅に直結するホテルの前を通ると、「お肉料理食べ放題」の看板が目に留まった。お盆・夏休み向けの企画のようだ。
どんなものだろうと目を凝らすが、牛肉料理が見当たらない。豚肉や鶏肉を使ったメニューばかりだ。ホテルといえども値の張る食材は使えないのか。だが豚肉と鶏肉の価格も上がった。

▼農水省が発表した食品価格動向調査によると、8月の鶏肉と豚肉の平均価格は過去最高を更新。いずれも経営コストの約5割から7割が飼料代という。大半が輸入のため円安の影響が避けられない。

▼食品卸の惣菜担当者が、この秋は米飯メニューの提案を強化すると話していた。「肉も魚も容器まで上がった。下がったのはお米ぐらい」というのが理由。昨年の高騰から一転、今年のコメ価格は下落傾向にある。実際は前年の反動に過ぎないのだが、下がったのは事実。


▼一方、生産者からしてみれば、せっかく上がった価格を下げたくないのが本音だろう。ただ、売場で喜ばれるのは安価に売れる提案だ。その矛盾が値上げの難しさであり、終わりが見えないのが悲しさである。

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