レトロ遺産を掘り返す山下メロ氏
記憶の扉のドアボーイ・山下メロです。記憶の底に埋没しがちな平成時代の遺産を今週も掘り返していきましょう。
さて、平成に誕生して令和の今でも人気のコンテンツにプリントシール機があります。1995年(平成7年)、RPG『女神転生』シリーズで有名なゲームメーカーのアトラスがゲームセンターで稼働させた「プリント倶楽部」によってその歴史が始まりました。
念のため説明しますと、お金を入れて画面の指示に従って操作することで写真が撮影でき、その場でフォトシールとして印刷されます。当時は「写ルンです」などが主流で、現像にお金も時間もかかりました。撮影後すぐに写真が安価(当初は300円)に印刷されるのは画期的だったのです。
その後、他社も類似機で続々参入し、写真も高画質化。初期の加工は合成するフレームを選べるくらいでしたが、画面に落書きできる機能、美白機能などが追加され進化を続けました。そんな中でも、今なお懐かしプリグッズとして記憶されているのが「プリのオマケ」です。
通称、プリつけま。ピンクとミントグリーンの2種で、後者には下まつげ用やシークレットなども
ピンクの綿棒、ハート形コットンパフとばんそうこうのセット
このデザインのつけまもあった
プリのオマケは2000年代末あたりから始まりました。メイクソフトウェア社「美女cosme」など特定機種で撮影すると、写真と一緒に小さいボックスが出てくる仕組み。
代表的な中身はつけまつげで、ほかにはピンクの綿棒、ハート形のコットンパフ、ばんそうこうがセットになったもの。
まさに社名や機種名のとおり、メイクやコスメに興味のあるターゲット層に試供品を届けるサンプリング施策のようにも思えます。そういった利用法を見越しつつ、まずは他社との差異化も兼ねたオマケだったのかもしれません。
ボタニクス フレグランスパフ サシェビーズという香りのビーズ
ほかにも珍しいところでは、フレグランスパフ サシェビーズといった香りのビーズやポケットカイロなどのオマケも存在しました。あくまでオマケゆえ使われず放置されることも多いため、今こそ家の中に残されたプリのオマケを探してみましょう。
撮影/榊 智朗
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