呂布カルマ、広がる"AI格差"に懸念「ほとんどの人は必要とし...の画像はこちら >>

『週刊プレイボーイ』でコラム「呂布カルマのフリースタイル人生論」を連載している呂布カルマ

ラッパーとしてはもとより、グラビアディガー、テレビのコメンテーターなど、多岐にわたって異彩を放っている呂布(りょふ)カルマ。『週刊プレイボーイ』の連載コラム「呂布カルマのフリースタイル人生論」では『AI格差』について語った。

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★今週のひと言「広がり続けるAI格差、今後どうなるのか考えてみた」

AIに仕事を奪われるのは仕方のないことだが、われわれアーティストにとっては今のところまだ脅威にはならない的な話をこの間したばかりだが、ここにきて新展開。まさか読売巨人軍の監督がAIに仕事を奪われることになるとは。

この事件について続報も飛び出し、印象が二転三転しているただ中ではあるのだが、まさにAIに対し苦手意識を抱き、なんでもかんでもAIに相談する若者世代を快く思わない年代のおっさんたちや、巨人軍命!みたいな『巨人の星』の星一徹的な教育を良しとしてるおっさんたちにとって、今回の事件は「そら見たことか」案件であり、さらにAIとの距離を広げてしまったのではないだろうか。

一方でそんなAIに対して理解を示さない親世代を持つ子供たちは、「チャッピー」なんて愛称で呼びかけ、公私のすべてをさらけ出しているAIジェネレーションとして、あんなことくらいで距離を保とうと思うはずもなく、むしろAIの悪口を言う親に対して反発心を抱くのは間違いないだろう。

思春期の子供に不良の友達と遊ばないように助言したらよけいに反発されて家に帰ってこなくなる的な、あれの最新のやつだ。

しかし、お互いに冷静になるべきだ。AIはしょせん道具なのである。当たり前に今までAIを使わずにやってきた大人たちは、なるべく使わずに自力でやれることはやったほうがいいと思っているのだろう。しかし今、自分が学生だったとしたらためらわずにAIを使うだろう。

比較的新しいものに対して抵抗がない若い人たちはどんどんAIを使えるようになって、いまだに人力のほうが優れているという幻想を抱いてるおじさんたちはいつまでたってもAIを使えない。

というか、俺自身そうなのだが、何にどう使えばいいのかさえもわかっていない。

自分たちにとって使い方さえもわからない強力なアイテムを使いこなす若い世代に、恐怖するのも当然なのだ。

とはいえ、AIは道具なのだから使える人と使えない人が出ているようではダメで、ゆくゆくはどんな人にとっても使いやすいものになっていくはずなのだが、じゃあ実際にどれぐらいの人が日常的にAIを使う必要があるのかというと、ほとんどの人は実は必要としていないのではないかという気もする。

しょうもない画像や動画を作ったり、質問する必要のないことをぶつけてみたり、日常の暇潰しの会話の相手をしてもらったり、それらは正直ムダで、すでに持て余している状態なのだ。

猿にピアノを与えても音は出るが曲は弾けますか、という話だ。本人は音が出ること自体を楽しんでいるからいいじゃないか、とは思えない。

実は、というか当たり前にAIはタダではない。どんなしょうもないことでも処理に電力を消費していて、それはまさにチリも積もれば巨大な山となっているのだ。

AIの使用用途は、これから先も広がり続けるだろう。だからこそ、いずれ規制が必要となってくるはずだ。例えばドローンが誰でもどこででも飛ばせるものでなくなったように。

今のうちにAIを覚えさせられ、なんなら最も信頼できる友達みたいにしておいた上で、この先も使い続けたければ......というターンに入っていくのだろう。

いやすでにそうか、無料版を使わせて有料版に誘導する的な。使用料を払ってでも利益が見込めるものだけが、AI回しのスペシャリストになっていくと。

格差はさらに広がっていくのだな......。

撮影/田中智久

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