今大会が始まるまで、ワールドカップ(W杯)における“最年長指揮官”は、2010年にギリシャ代表を率いていたオットー・レーハーゲル氏の「71歳(当時)」だったが、今大会にはガーナ代表のカルロス・ケイロス監督(73歳124日)、南アフリカ代表のヒューゴ・ブルース監督(74歳79日)、チェコ代表のミロスラフ・コウベク監督(74歳296日)と、高齢監督が続出。その中でもキュラソー代表を指揮したディック・アドフォカート監督の「78歳271日」には及ばず、同監督がW杯における新たな最年長指揮官となった。
また、指揮官としては、フランス代表のディディエ・デシャン監督も新記録を樹立。監督として2014年にフランスをベスト8に導き、2018年に優勝、前回の2022年は準優勝、そして今大会を4位で終え、通算で「26試合」を指揮したとのこと。これは西ドイツ時代のヘルムート・シェーン氏を上回る数字で、監督としての最多勝利数でも同氏を上回った。
一方、選手としての最多勝利数で新記録を打ち立てたのが、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシだ。今大会では初戦からチームを7連勝に導く活躍を見せ、通算勝利数は「23」に。現在、この記録を追いかけているのが、フランス代表FWキリアン・エンバペの「17」勝となっている。メッシはこの他にも、前回大会から続いていた連続得点記録を「9」にまで伸ばし、これまでの6試合から大幅な更新となった。さらに、今大会においてボックス外から3ゴールを挙げ、ペナルティエリア外からの最多ゴール選手(通算7得点)としてもW杯の歴史に名を刻んでいる。
そしてメッシから記録のひとつを奪いとったのが、フランスの“エース”エンバペ。10得点を挙げて今大会の得点王に輝いたエンバペは、通算得点数を「22ゴール」とし、メッシを1ゴール上回る形でW杯における歴代最多得点者として、名前を刻んだ。
得点では、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが「6大会連続ゴール」という偉業を達成。メッシは2010年の南アフリカ大会でゴールを記録できていないため、ロナウドが唯一の記録保持者だ。41歳のロナウドは大会における最年長ゴール記録は更新できなかったものの、自国におけるW杯の最年少及び最年長得点者にはなっている。
その他にも、今大会は同一のチームの2選手が6ゴール以上を挙げた初のW杯に。イングランド代表のMFジュード・ベリンガム(7得点)とFWハリー・ケイン(6得点)に加え、フランス代表のエンバペ(10得点)とFWウスマン・デンベレ(6得点)も“ゴールデンコンビ”の系譜に名を連ねた。
優勝したスペイン代表では、今大会のMVPにも選ばれたMFロドリが「790本」のパスを通し、前回大会で自身が記録した「638本」という1大会における最多パス本数を更新している。守備面では、GKウナイ・シモンが8試合中「7試合」を無失点で終え、1大会における最多完封試合数の新記録を達成。これまではスペインの“先輩”でもあるGKイケル・カシージャスなど7選手が記録した「5試合」が最多だった。

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