さらに一度は一般就職するも、セクシー女優へと衝撃の転身を遂げた百合川みおりさん。
なぜ彼女はその道を選んだのか。家族の意外すぎる反応や、彼女が密かに抱く野望など、予測不能な波乱万丈の半生に迫ります。
芸能界デビューした理由は「イジメ」
――百合川さんはもともと、アイドル・グラドルとして活動していたんですよね。百合川みおり(以下 百合川):はい、15歳でジュニアアイドルとしての活動を始めて、その後「バクステ外神田一丁目」というグループの一期生になりました。
そのあとは、アイドルやグラドルをやりつつ舞台に出演したり、声優の養成所に通ったりしていましたね。
――もともと、芸能界に進みたいと考えていたんですか?
百合川:いえ、まったく。……実は、小・中とイジメが原因で不登校だったんです。
それで、学校に行けずにひとりで原宿に遊びに行っていたんですよ、ロリータファッションが好きだったので。当時の原宿にはスカウトさんがいっぱいいて、名刺を何枚ももらったんですね。
その名刺を机の引き出しに入れていたら、お母さんが見つけて。
「外に出るきっかけになるんじゃないか」と、いろいろな事務所に連絡したんです。それで、一番親切で親身になってくれた事務所に入りました。
激しいイジメに先生も助けてくれず……
百合川:声が変だから。
頭からカレーをかけられる、なんてこともありました。ずっと我慢していたんですけど、そんなことがあってさすがに親に話したんです。
――先生は助けてくれなかった?
百合川:親が校長先生や、担任の先生に話してくれました。でも「イジメなんてないですし、皆と仲良くできない、暗いアナタが悪いんじゃないですか」って。先生が家に来て、そう言われました。
――今なら大問題ですね。でも昔は、残念ながら問題が起こると揉み消そうとする学校が多かったです。
百合川:はい。そんなことがあって、親も「もう学校には行かなくていい」と言ってくれたので、基本は引きこもりでときどき原宿に行くって生活をしていました。
――そして芸能界デビュー。その選択は成功でしたか?
百合川:はい、大正解でした。
もしデビューしていなかったら、今もまだ家に引きこもっていたかもしれません(笑)。
デビューのきっかけは「新たな挑戦」と「セクハラ」
百合川:すごく不安でした。だからセクシー女優への転身を思いついてから、1年くらいずっと悩み続けて。
でも、憧れの女優さんもいたし、お友達にもセクシー女優の子がいたので、決意できました。
――そもそも百合川さんはなぜ、セクシー女優になろうと思ったんですか?
百合川:アイドルもグラドルも舞台も声優も、いろいろやってみたけどイマイチで。まだやっていないことに挑戦しようと思ったら、この世界が思いついたのがひとつ。
それから、実は私、大学を卒業してから少しだけ就職していたんです。
――そうなんですね。どんなお仕事を?
百合川:病院の院長秘書です。でも院長のセクハラがひどくて。
仕事しているときに「足、むくんでない?」とか言って、マッサージしてくるんです。我慢していたら、ある日足を舐められて。
――うわぁ……それはキツいですね。
百合川:あと、職場で「院長の愛人」みたいな噂を流されたりとかも。そういうものが重なって「普通に働いていてもセクハラされるんだから、もういっそのこと脱いじゃおう」と思ったのも理由のひとつです。
デビューがバレたときの父親の意外な反応
百合川:母親には、デビューの前に伝えました。当時所属していた事務所の社長が、母親に直接会って一緒に説得してくれて。
……実はグラドル時代に「その仕事だけはしないで」と言われていたんです。
でも自分で決めたことだし、一生懸命説得したら「お金のためじゃなくて、芸能活動の延長線上でやるなら」とOKしてくれました。
――なるほど……。ところで、お父さんは?
百合川:父親も今はもう知っています。母親と違ってデビュー前に話してはいなかったんですが、デビュー1年後くらいにスポーツ新聞に私が載っているのを見られてしまって。
――そりゃバレますね。
百合川:それが「がんばれよ!」って。ビックリしちゃいました(笑)。
――スゴいお父さんですね。じゃあ、家族仲は問題ない。
百合川:はい、仲はいいです。
セクシー女優以外の目標で「芸名は使いません」
百合川:もう戻れないですね。病院を辞めたときに「やっぱり私には一般のお仕事は無理なんだ、芸能しかないんだ!」って思ったので。
――百合川さんのケースは、また特殊だとも思いますが……。
百合川:そうですかね(笑)。でも、夢があって。いつかジュエリーブランドを立ち上げたくて、今は宝石や経営の勉強とか、出資金集めをしているんです。
――それは素晴らしいですね。セクシー女優としての知名度も生かせそうですし。
百合川:そこなんですが、芸名は出さず、本名でやろうと思っています。いつか百貨店とかにも商品を入れたいんですけど、セクシー女優が関係しているとなったら問題が起こるかもしれないので。
――ああ、確かに。現役はもちろん、引退した女の子でさえ、いろいろ言われてしまう世の中ですから。リスク管理のひとつですね。
百合川:はい。だから実力だけでやっていきたいです。
せっかくセクシー女優になった以上は売れたい
百合川:……今よりキレイになって、もっと売れたいです。せっかくセクシー女優になった以上は、売れたい。それが夢です。
私の目標は、一生セクシー女優を続けることなので。
――生涯セクシー女優、ですか。高い目標ですね。でも、80歳でデビューしてまだ現役の女優さんもいらっしゃるくらいですから、不可能ではありませんよ。
百合川:じゃあ、私は100歳になっても出演します!
――ではそれが達成できたときも、ぜひインタビューを……って、さすがに私はその頃リタイアしていると思いますが(笑)。ぜひ100歳以上、生涯現役を目指してください。
百合川:はい、頑張ります!
<取材・文/蒼樹リュウスケ 写真/杉原洋平>
【蒼樹リュウスケ】
単純に「本が好きだから」との理由で出版社に入社。雑誌制作をメインに仕事を続け、なんとなくフリーライターとして独立。「なんか面白ければ、それで良し」をモットーに、興味を持ったことを取材して記事にしながら人生を楽しむタイプのおじさんライター
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