俳優の森山未來と青木柚が27日、出演したNHKの特集ドラマ「笹まくら」の取材会を都内で行った。

 1966年に丸谷才一氏が発表した同名小説を初めて実写ドラマ化。

徴兵忌避(兵役逃れ)が国家への重大な反逆行為とされていた戦時下の日本で、徴兵を拒否し逃亡しながら終戦を迎えた浜田庄吉は、20年後に過去の“罪”を糾弾する社会の目にさらされていくこととなる。森山と青木は、45歳の浜田と青年時代の浜田をそれぞれ演じた。

 「徴兵忌避」という題材について、森山は「徴兵忌避をした人間がその時代でどう扱われるのか変わってくる」と、このテーマが抱える難しさを告白。「ことさら混沌(こんとん)としている現代において、この作品に関わるということに非常に意義を感じている。初のドラマ化ということでまず一つ意味があるのではと思いますし、そこからそれぞれの戦争というものに思いをはせていただけるのでは」と語った。

 さらに「日常的に会話の中で政治や『今の国はどうなっているのか』みたいな話をすることがタブーになっていますよね。そういう環境の中でこういう映像作品に触れてもらうことで何か一つのきっかけになるというのは大事なこと」と思いを告白。「この作品にコミットすると決めている時点で、僕は僕なりにこの作品が持つ考え方に乗っかっている。俳優であると同時に、自分自身の考えを持ちながら俳優というのをこれから続けたい」と語った。

 青木は「本当に頭が痛くなるくらい毎日考えた」と重い心境を吐露。2人の直接の共演シーンはないが、衣装合わせであいさつしたときのやりとりを紹介。「スタッフの方から『回想時代の浜田の青木さんです』と紹介いただいて…。

もちろん何も間違ったことはないんですけど、そのときに森山さんが『回想時代というか…』とボソッとつぶやいてくださったのが忘れられない」と明かし「その一言でより一層、ひとりの人物を繋げるじゃないですけど、森山さんの時代に通ずるような何かをしっかり演じられたらと思った」と振り返った。

編集部おすすめ