高良健吾と原田琥之佑が主演する特集ドラマ『手塚治虫の戦争』のメインビジュアルが完成。音楽・漫画考証・指導も解禁となった。
【写真】高良健吾演じる漫画家・手塚治虫の場面写真
1970年代の東京。漫画家としてどん底にあった手塚治虫(高良)は、自身の戦争体験をもとにした漫画『紙の砦』を描き始める。少年誌の連載は打ち切られ、会社も倒産。すべてを失いかけたその時、なぜ手塚は“戦争”を描こうとしたのか。
音楽を担当するのは原摩利彦。静けさの中の強さを軸に、ピアノを中心とした室内楽やフィールドレコーディング、電子音を用いた音響作品を制作。アーティストグループ「ダムタイプ」への参加をはじめ、野田秀樹、名和晃平、森山未來らの舞台作品、映画『国宝』『流浪の月』、羽生結弦『Prequel :Before the WHITE』など多岐にわたり音楽を手がける。
NHK ではドラマ『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』、『日曜美術館』テーマ曲(坂本美雨と共作)を担当。第49回日本アカデミー賞最優秀音楽賞・主題歌賞 W 受賞、日本レコード大賞特別賞など受賞歴が多数ある。原は「尊敬の気持ちを込め、そして手塚作品に見られる遊び心も忘れないように音楽を書きました」とコメントを寄せた。
三浦みつるは、漫画考証とメインビジュアルのネームを担当。三浦は1972年、週刊少年ジャンプにてデビュー。
漫画指導とメインビジュアルの作画はつのがい。現地を行き来しながらグアムをテーマに南国や夏に関する作品を描く。CDジャケットやアーティストのグッズ、イベントアートなどさまざまな場面で活躍。フリーの作家活動と並行して、手塚プロダクション公式イラストレーターの一人としても活動している。2023年には約2ヵ月におよぶグアムでの単独ロングラン個展ツアーを開催した。つのがいは「作品への真摯な思いが詰まったこのドラマが、多くの方に手塚先生の平和への願いや、戦争を生きた人々の思いを届けてくれることを願っています」とメッセージを寄せた。
特集ドラマ『手塚治虫の戦争』は、NHK総合・BSP4Kにて8月12日22時より同時放送。
※コメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■原摩利彦(音楽)
あのような巨匠でもスランプがあったことが驚きました。本当に自分が描きたいものとは何かを考え、心の奥の方にしまっておいた思い出に目を向け直すことで不調の時期を乗り越えられたことに心を動かされます。
殴られたり、自由を奪われたりした戦時中の不条理を、ペンで漫画を描くことで作品へと昇華した手塚治虫。その姿を想像しながら、尊敬の気持ちを込め、そして手塚作品に見られる遊び心も忘れないように音楽を書きました。
■三浦みつる(漫画考証/ネーム(メインビジュアル))
「手塚先生の原稿が燃えている......!!」
今回このキービジュアルのために、台本から1シーンを抜粋して新たに3ページのラフネーム(鉛筆書きの下絵)を作り、つのがい先生にペン入れをしていただいたドラマオリジナルの原稿です。魂を込めて命懸けで描いた漫画が、夢や希望とともに戦禍によって踏みにじられ打ち砕かれる悲惨な戦争。それでも描き続ける鉄郎少年の漫画は、自分自身や周囲の人たちの生きる支えとなります。このドラマから手塚先生の平和を願うメッセージをぜひ受け取ってほしいと思います。
■つのがい(漫画指導/作画(メインビジュアル))
このたびメインビジュアルの制作に携わらせていただくにあたり、手塚治虫先生の原作を読み返しました。何度も読んできた作品でしたが、戦争という時代の無慈悲さや、それでも命を見つめ続けるまなざしが改めて胸に迫り、手塚先生の作品の奥深さをあらためて実感しました。
また撮影現場を見学させていただいた際には、スタッフ・キャストの皆さんが細部までこだわり、一つひとつのシーンを丁寧につくり上げていく姿がとても印象的でした。作品への真摯な思いが詰まったこのドラマが、多くの方に手塚先生の平和への願いや、戦争を生きた人々の思いを届けてくれることを願っています。
■田島彰洋プロデューサー
手塚治虫と大寒鉄郎。逆境の中でも描くことをやめなかった二人の情熱。創作の原点となった少年時代のみずみずしさ。そして、時間も世界も異なる二つの物語。原摩利彦さんの音楽は、そのすべてに静かに寄り添い、複雑に絡み合う二人の物語に1本の芯を通してくださいました。最初にメインテーマのデモを聴いた時、鳥肌が立ち、自然と涙がこぼれました。その感動は今も忘れられません。
このドラマを象徴する一枚とは何か。私たちがたどり着いたのは、「焼かれてもなお残る漫画」でした。原作『紙の砦』で、大寒鉄郎が描きためた漫画は戦争によって無惨に引き裂かれてしまいます。
メインビジュアルの漫画原稿は、ドラマで描かれる青春のワンシーンを、手塚治虫先生の元アシスタント・三浦みつる先生にネームを起こしていただき、つのがい先生に作画していただきました。「先生ならこの一コマをこう切り取るはず!」。そんなこだわりが詰まった三浦先生のネームは、予定を大きく超える3ページに及びました。
「ドラマの台本を読んでいたら、どんどん絵が浮かんでペンが止まらなかった」と笑顔で話される姿に、手塚治虫先生の創作の魂が、今も確かに受け継がれていることを強く感じました。
8月12日の放送に向け、ドラマの制作はいよいよ佳境を迎えています。手塚治虫と大寒鉄郎、二人の物語がどのように響き合い、一つの物語として紡がれていくのか。ぜひ放送を楽しみにお待ちください!

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