◆JERAセ・リーグ 広島7―11巨人(6日・マツダスタジアム)
27個目のアウトを奪うまで、極限の集中力を保った。巨人のライデル・マルティネス投手(29)は丁寧に投ゴロをさばき、一塁へトス。
4点リードの9回。6番手・赤星が1死一、二塁の危機を招き、セーブシチュエーションとなったところでブルペンを出た。最初に迎えたのは、4日の第1戦でサヨナラ弾を浴びたファビアン。それでも「特別な感情はない」と、157キロで冷静に二ゴロ封殺。続く代打・勝田も低めの147キロスプリットで仕留めた。2日前、後半戦初登板での悪夢をすぐに払拭。「30セーブは当然嬉しい。今年は少し、苦労したなという思いはあるけど」と息をついた。
MAX161キロの剛速球に高速スライダー、チェンジアップなども多彩に操る守護神。力勝負を挑んでも十分、相手の脅威になるが、長年第一線で走り続けるにはクレバーさも必要だ。もはやおなじみのマウンド上でのしぐさ。毎試合必ず捕手のサインに首を振るのがライデル流だ。
捕手との相性の問題ではない。打者の狙い、タイミングを外すために編み出した自己流のテクニック。日本のレベルの高さを知るからこそ頭脳戦に重きを置く。1軍にいる捕手も「(最初から)首を振ると思ってサインを出している」と言うほどの徹底ぶり。高度な駆け引きを繰り返し、トップの座に君臨し続けている。
広島での3連戦には家族も駆けつけていた。試合後。息子をなでながら自ら切り出した。
中日時代の22年から積み上げてきた30セーブは、9年連続の岩瀬仁紀に次ぐ史上2人目の快挙だ。「チームに貢献したい。その思いだけ」。雪辱を果たし、クローザーの責務を果たした。(堀内 啓太)
◆記録メモ マルティネス(巨)が今季30セーブ目。中日時代の22年からのセーブ数は、39→32→43→46→30で5年連続5度目のシーズン30セーブ以上。シーズン30セーブ以上を5度以上記録したのは、9年連続9度の岩瀬仁紀(中=05~13年)、6度の松井裕樹(楽=15~17、19、22、23年)、5度のサファテ(広・ソ=11、14~17年)、山崎康晃(D=15、16、18、19、22年)に次いでマルティネスが5人目。5年連続は、岩瀬に次いで2人目。外国人ではサファテの4年連続を抜いて最長だ。










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