卓球 ◇WTTチャンピオンズ横浜 第5日(8日、横浜BUNTAI)

 女子シングルス準々決勝が行われ、世界ランク3位で第1シードの張本美和(木下グループ)が、24年パリ五輪4位で世界ランク10位の申裕斌(韓国)をゲームカウント4―1で下し、4強入りした。18歳のエースは「まずは最終日まで残ることができてうれしいです」と喜んだ。

勝利後はサインボールを観客席に打って入れた。

 7日は試合がなかったが、実はアクシデントに見舞われた。いつも試合でお守りのように大事にして着けてきたサンリオの推しキャラクター・クロミのヘアピンが紛失。まさかの事態となり、この日も「部屋中を探し回りました。でもありませんでした」。準々決勝は“応急措置”として同じサンリオの人気キャラクターで黒のハローキティのヘアピンで前髪を留めてプレー。それでも勝利し、安堵(あんど)の表情がこぼれた。

 「表情がひるまない。やりたくない相手」と警戒したパリ五輪4位の実力者に対して「メンタルで負けないぞ!」「強気!」と心に決めて挑んだ。第1ゲーム(G)から6連続得点など2Gを連取。第3Gを接戦で落としたが、磨いてきたフォアストレートで果敢に打ち抜く姿勢を貫いた。女子選手屈指のパワーのある申に対し、バック対バックのラリーでも食らいついた。

 3―1の第5Gは10―4とマッチポイントを握ってからミスが出た。ベンチに入ったコーチの父・宇さんの指示もあり、タイムアウトを取って心を落ち着かせた。最後は強烈にバックハンドでクロスに決めて、勝利後は父に向かってガッツポーズで感謝を込めた。

 9日に準決勝、決勝が行われ、準決勝は世界ランク6位の王芸迪(中国)と激突。過去の対戦は2勝5敗で直近4連敗。だが、24年アジア選手権団体戦決勝では3―2で競り勝っている。「両ハンドで隙のない選手。7ゲームマッチなので、負けていてもチャンスはあると思う。日本の皆さんの前で優勝したい」と決意。3月の重慶大会に続く日本女子初の2勝目へ突き進む。

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