◆JERAセ・リーグ 巨人8―2ヤクルト(8日・東京ドーム)

 勢いは止まらなかった。巨人・浦田俊輔内野手(23)は「1番・二塁」で先発出場すると、初回先頭で先発左腕・高橋の初球を捉え中前安打。

「初回の初球にいけたので今日は自信持っていけました」。0―1の2回2死一、二塁では左前へ同点打。4―1の3回1死満塁では2番手左腕・荘司の外角高め直球を逆らわずにはじき返し、2点打だ。3回までに3安打を放ち、今季7度目の猛打賞をマークした。

 試合では、「スーパーマリオブラザーズ」のゲーム中に登場する「ハテナブロック」がデザインされた黄色の特別ベースが使用された。第3打席で3本目のヒットを放つと、一塁ベース上で人気キャラクター「マリオ」のように右肘を90度に曲げて小さくジャンプ。「いい流れに乗っていけました。追加点が取れて良かったです」とうなずいた。

 胸に刻んだ言葉がある。昨季は、2軍で長い時間を過ごす中で、桑田真澄前2軍監督から「自己満足の練習はするな」と助言を受けた。たったひと言。その言葉の意味を自分で考え、行動に移した。

「量はもちろん大事ですけど、やっている練習の意図を理解して練習しないと、という意味だと思うんですよね」。練習の一つ一つ、その意図を細部まで考えて汗を流し、結果につなげてきた。

 試合を終えた時点で、打率はチーム1位の2割8分。同2位の86安打を放ち、打線を引っ張っている。昨年と変わらず意識しているのは、野手がいない場所に打球を飛ばすこと。「今年はもっと考えているかもしれないですね」と浦田。打撃練習では打つ方向を決めて、ひたすらライナー性の打球を打ち続ける。「思い切り振ればある程度は飛ぶんですけど、試合で使えないので。そういう練習が大事だったんだということは、練習と試合を通してめっちゃ実感しました」。1番打者として求められる役割に徹している。

 6月から1番に定着して2か月。「最初はあまり結果は残ってなかったんですけど、我慢して使っていただいて今の自分があると思っている。

今年絶対優勝できるように、目の前の一試合一試合、頑張っていきたい」。若きリードオフマンはスーパーマリオのように、先へ進む度に成長していく。(臼井 恭香)

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