◆天皇杯 ▽2回戦 柏2―1専大(26日・三協F柏)

 J1柏は専大(神奈川)に2―1で勝利し、3回戦へ進出した。

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 柏の期待の新星が衝撃のデビューを飾った。

公式戦初出場を先発で飾った長南開史(ちょうなん・かいじ)は左ウィングバックで出場すると、前半30分過ぎに右へ変更。サイドが変わると、火が付いた。

 まずは前半33分、狭い隙間を通すパスを供給し、先制点をアシスト。早速結果を残した。さらに、前半アディショナルタイム1分にはこぼれ球から右足でシュート。「(馬場晴也が)中に入ってきて、そっちに敵が集まって、フリーの自分に球が来た。結構落ち着いてシュートが打てた」。低く放たれたシュートはネットの中に吸い込まれ、スタンドが沸いた。

 17歳4か月19日でのゴールは、菅沼実が2003年11月10日の神戸戦で残した18歳5か月30日のクラブの公式戦最年少記録を更新。後半38分に16歳8か月7日のMF五十嵐陵が出場し、最年少出場記録は譲ったが、強烈な印象を残した。長南は「まずはうれしかった」と語ると「百年構想リーグから出られない期間が多かったが、辞めずにコツコツ準備し続けてきたことが今日の結果につながった」と感慨に浸った。

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 柏の下部組織で育ち、昨年のU―17W杯出場へのなど各年代別代表に選出。

昨年4月にはクラブ最年少の16歳8日でプロ契約を締結したクラブの“金の卵”だ。ただ、この1年は悔しい思いを抱えていた。

 「去年のシーズンはチームも結構うまく行っていて、今思えば、やっぱり出られる実力ではなかった。(今年の)百年構想リーグ前のキャンプは結構良くて、ちばぎん杯でもベンチに入ったりチャンスがあるかなと思ったが(出られなかった)。自分がチームを勝たせられる存在になる、と常に思っていたがチャンスがなかった。それでも地道に、ゲームに入れなかったとしても小さいところにこだわって、練習していた」

 同学年で昨年J1最年少出場記録を更新したMF北原槙(現藤枝)、横浜FMで鮮烈なデビューを飾っている1学年下の三井寺真(みいでら・しん)ら同年代の活躍を耳にして悔しさを抱き、活力とした。

 「槙がJ2でスタメンで出たり、三井寺真くんが点を決めているのがめちゃくちゃ悔しかった。焦る気持ちももちろんあった。ただ、自分が出たときに何をできるか常に考えていた。どこかでチャンスが来ると常に信じてやっていた」

 この1年で最も成長したのは「メンタル」と語るように、17歳とは思えぬ落ち着いたプレーを披露。「ここでのプレーはJリーグに絡んでいけるか、いけないかの試合だと思っていた。チャンスを与えられた中で結果が一番重要だった」と、ゴール後も大喜びはしなかった。

「とりあえず結果が残せて、安心した気持ちのほうが大きかった」と長南。この試合を皮切りに、明るい未来を切り開いていく。(浅岡 諒祐)

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