J1町田の黒田剛監督(56)は25日、東京・町田市内での非公開練習後に取材に応じ、前日に加入が発表された日本代表FW小川航基(29)について言及した。小川はこの日からチームに合流。

北中米W杯にも出場したストライカーの加入で「いい刺激をもらって、高めあってほしい」と語ると「(今オフの)移籍で人も出てしまった。全部行けば50試合くらいあるから、(30人弱の選手数では)絶対に回らない。楽しみな選手」と期待を示した。

 小川とは高校時代からの縁がある。青森山田高を指導していた黒田監督は、小川の神奈川・桐光学園高3年時の全国高校選手権3回戦で対戦。小川の2得点により試合を通じてビハインドだったが、後半アディショナルタイムに劇的な2点を奪い、PK戦に突入。小川のPK失敗もあり、青森山田高が勝利をつかんだ。小川の加入前にも同試合について言及することがあるなど、黒田監督にとっても思い出深い試合だ。

 小川と対面した際に当時の思い出も話したという指揮官は「ストライカーとしての資質というか、嗅覚がある。ヘディングの強さも。相手の死角を取ってゴールを狙っていくこと、それからゴールマウスに入れ込むことが上手なのは高校時代から分かっている。これは教えてやれるようなことではない。

センスや才能的なこともある」と、当時のことも回想しながら、小川のすごさを形容した。

 オランダの3シーズンで26得点を奪い、今夏の北中米W杯のオランダ戦でも豪快なヘディングシュートで劇的な同点弾をアシストするなど、小川は日本人ストライカーとして屈指の能力を持つ。W杯に出場したばかりで、今が全盛期の現役日本代表が加入したことは、ピッチ内外で大きな影響を与えるだろう。

 町田は開幕3戦を終えた段階で12得点とリーグ最多を記録。3試合ともそれぞれ複数得点者はおらず、バランス良くゴールを重ねている。黒田監督は「今はあらゆるところから点数を取れるよう、抑えどころがないような仕組み作り、攻撃のオプションを出してきている。ここに小川が入ってくると、危機感、抑えどころもかなり広がり、我々の良さも出る。誰か1人のストライカーに頼るのではなく、ありとあらゆるところからゴールを狙えるチームに進化していくこと。それが今回の小川加入のメッセージ」と、今後の戦いを見据えた。

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