日清製粉はリボン食品および有限会社春華堂と協賛する「第2回全国学生パイコンテスト(主催:日本パイ文化財団)」で優勝した作品「御栗物(おくりもの)-敬老の日にみんなで食べるマロンパイ-」の商品化に協力した。「御栗物」は10日~23日の2週間限定で、「渋谷ストリーム」POPUPストアと東急プラザ原宿「ハラカド」内の「HOW’z」で販売される。
「御栗物」(大・小)は和風パイスイーツで、優勝作品の醤油のアクセントやオレンジの爽やかな風味などが商品化の際にも反映されている。大きなサイズは「みんなで囲んで切り分ける」というコンセプトを活かすため、切り分けやすいひだ状のパイとなっている。小さいサイズの方に刺さっているスポイトにはみたらしソースが入っている。食べる際に好みの量を調節できるよう商品化にあたりブラッシュアップした。食感にもこだわり、大きいサイズのパイは1時間以上低温で焼き上げ、小麦の風味とサクサクした食感を最大限に引き出したという。小さいサイズは優勝作品を踏襲し六角形にした。パイに乗せられた栗は静岡県掛川市産の「掛川栗」を使用し、火入れを最小限に抑えてみずみずしさや食感を損なわないよう工夫した。中の和栗ペーストは低温でじっくり加熱することで、栗本来の甘みや旨みを引き出したという。
中田さんは「御栗物」という名前に込めた思いについて「今回のコンテストのテーマが“記念日のパイ”だった。記念日と言われ、幼少期に誰かの誕生日やお祝い事のたびに、親戚が集まって大人数で1つのテーブルを囲むという賑やかな風景を思い出した。記念日には何かしらの贈り物、プレゼントが寄り添っていると思った。
こだわったポイントについては「六角形の形」と回答した。「亀甲文様という亀の甲羅をもとにされた、六角形が連なっている和柄模様がある。それが長寿や健康という意味合いを持つ柄で、敬老の日を意識した作品に合うと感じ、自分の祖父母に贈りたくなるようなスイーツということで、六角形の形状にこだわった。二次審査で作ったサイズが、直径が20~30cmほどの大きめなサイズだったので、試作の段階でなかなか中央まで火が通らず、苦戦しながらも、学校の先生といろいろ試行錯誤しながら、パイの薄さや、六角形の中に7つの小さなパーツを組み合わせた、その1つずつの包み方をこだわりながら作成した。商品化するにあたって、シェフの三上さんが私のこだわった六角形の形状を残してくれたのがすごく嬉しいと思った」とコメントした。
渋谷ストリームのPOPUPストアでは持ち帰りの状態で、東急プラザ原宿「ハラカド」内の「HOW’z」ではイートイン提供メニューとして販売される。
この取り組みでは、学生が創意工夫を凝らして制作した優勝作品を実際の商品として世に届けることで、より多くの人にパイの魅力を伝えるとともに、「全国学生パイコンテスト」の認知向上を図り、次世代人材の育成および食文化の発展を目指す。
〈米麦日報2026年6月17日付〉









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