みそやしょうゆなど醸造業界をはじめとした食関連の総合商社キタマは、創業70周年を迎える2033年に目指す売上高100億円達成に向けて、海外展開を本格化する。成長が期待できるベトナムを中心に、北海道産昆布を100%使用した「いいだしっぺ」の輸出で安定した実績を持つ台湾のさらなる深耕、加えてタイの市場開拓も狙っていく。
6月には自社ブランド「コンツェルトハウス」の新商品として、高めのBMIの改善に役立つことをうたった機能性表示食品「Fat Beat Coffee(ファットビートコーヒー)」を発売した。国内はEC販売が中心だが、ベトナムでは卸を通した小売販売を目指す。
同社の今期(7月期)の着地見通しについて北澗喜樹社長は、「6期連続の増収が確定した。主に農産加工原料とペットフード事業がけん引した」と説明する。
今後、本格的に力を入れていく海外展開では、人口1億人を超え、平均年齢は30歳と若いベトナムの市場の開拓に特に注力する。商材としてはまず、日本で第二次ブームとなっているアサイーの輸出を進めるという。ベトナム在住の日本人女性6人にアサイーに関するモニター調査を行うと、わずか1人しか知らなかったことから、潜在的な市場があると見込む。
ベトナムにおいては、「コンツェルトハウス」ブランドの音響振動を用いたウイスキー「コンツェルトハウスJB4」(1万9,800円税込)も、高額商品でありながら現地の高級焼き鳥業態に複数本売れている。プレミアムポタージュも引き合いが寄せられているという。
新商品の「ファットビートコーヒー」の機能性関与成分名はエラグ酸だ。エラグ酸は、「肥満気味の方の体重、体脂肪、血中中性脂肪、内臓脂肪、ウエスト周囲径の減少をサポートし、高めのBMI値の改善に役立つ」ことが報告されている。
台湾市場も攻める。日本の大手食品メーカー台湾関連企業の副総経理経験者とエージェント契約した。「いいだしっぺ」は台湾の大手メーカーに10年以上t単位で納入している。タイのバンコクに拠点を置く企業もプレミアムポタージュに関心を示しているという。
音響樽熟成ウイスキー「コンツェルトハウスJB4」やプレミアムポタージュは地元大阪府守口市のふるさと納税の寄付返礼品となっている。「コンツェルトハウスJB4」は銀座や北新地での採用も広がっているという。
北澗社長は「食と音楽で豊かな心を創造する」というのがコンセプトで、若手音楽家の支援もしている。ブランドイメージと合わせて一気通貫して展開していきたい」とさらに力を入れていく考えだ。
〈大豆油糧日報2026年7月16日付〉









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