TBSラジオ国会担当記者であり、TBSポッドキャスト『セイジドウラク』のパーソナリティとしてもおなじみの澤田大樹記者をお迎えして、知っているようで意外と知らない国会の仕組みや、国会議員のリアルな日常について掘り下げました。

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国会ってどんなところ?

会議中に牛乳を飲む委員会も!? 知られざる国会の”飲み物”ルール

国会は「法律を作って、予算を決める場所」と言われています。それも国会の役割ですが、実はもう一つ、私たちの生活に直結する重要な役割があります。

世の中のさまざまな問題を取り上げて議論を起こし、「法律にはなっていないけれど、困っていることをカバーしていく」というのも国会や議員の大切な役割です。

例えば、れいわ新選組の木村英子議員(重度障害の当事者)が国会で質疑を行ったことで、それまで当日予約ができなかった新幹線の車椅子席が、JR東海のシステム変更により当日予約可能になりました。

行政など大きな組織だけではカバーしきれない、狭間で困っている人を救うために動けるのも国会議員だといえます。だからこそ様々な背景を持つ人が議員になることも重要です。

ツッコミどころ満載?国会の不思議なルール

国会には、一般感覚からすると「えっ?」と思ってしまうような、ちょっと変わったルールもあります。

飲み物は昔「水のみ」でしたが、参議院ではコーヒーポットが用意されていてコーヒーが飲めるようになりました。また、マイボトルの持ち込みについても「お酒を持ち込む輩がいたらどうするんだ」「武器になる」などと揉める事態になったこともありました。揉めに揉めた結果、2024年にようやく認められたそうです。

さらに、農林水産委員会だけは「牛乳」を飲んでいます。学校給食がなくなる夏休みや、冬休みなど長期休暇中は、牛乳の消費量がぐぐぐっと減ります。そのため農林水産委員会は酪農を応援する意味でも牛乳を飲んでいるのです。

「居眠り議員」の背景にある?超ブラックなスケジュール

テレビなどで時折見かける議員の居眠り。もちろん居眠りは良くないことですが、彼らのスケジュールを聞くと、少し見方が変わるかもしれません。

例えば自民党の部会などは平日朝8時(早い時は7時台)からスタート。

夜は夜で、会食を3軒ハシゴして深夜12時まで続くこともザラだそうです。

また金帰火来(きんきからい)といって、金曜の夜に地元の選挙区へ帰り、土日は地域の運動会やお祭りを分刻みで回り、火曜の朝にまた国会へ戻ってくる……という過酷なルーティンを繰り返しています。そのため、国会内での食事は、すぐに食べられるお蕎麦やカレーが定番です。

つまりワークライフバランスなんてないようなものです。働き方改革を推進しようとしている人たちが、実は一番ブラックな働き方をしているという笑えない矛盾もあります。

私たちにとって「いい議員」とは?

万人のためになる完璧な政治家というのはなかなか存在しません。「地元のために動いてくれる人」「国全体のために嫌な役目も引き受けてくれる人」など、人によって求める姿は異なります。澤田記者は、「ニュースや国会を見て、自分なりの『いい議員』の基準を持ち、品定めをしてほしい」と語ってくれました。

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(TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』より抜粋)

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