杉浦太陽と松井玲奈がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「杉浦太陽・松井玲奈 日曜まなびより」(毎週日曜 7:30~7:55)。「学びと成長」をコンセプトに、毎回さまざまなゲスト講師をお招きして、明日の暮らしがもっと豊かになる情報や気になるトピックをひも解いて、今よりもちょっと成長することを目指す番組です。


7月12日(日)の放送テーマは、「ヒヤッとする前に! こどもの転落事故を防ごう」。こども家庭庁 安全対策課の諏訪部拓也(すわべ・たくや)さんから、子どもの転落事故の傾向や対策方法について話を伺いました。

“1分の油断”が事故に直結…保護者在宅中でも起きる「子どもの...の画像はこちら >>

(左から)松井玲奈、諏訪部拓也さん、杉浦太陽



◆保護者在宅中も子ども転落事故に要注意

2026年7月13日(月)~19日(日)の1週間は「こどもの事故防止週間」です。子どもの転落事故は“建物や建造物からの転落”が最も多く、消費者安全調査委員会によると、住宅のベランダや窓から転落して亡くなった6歳未満の子どもは、1993年から2024年までの32年間で134人にのぼります。その約半数は保護者が在宅中に発生しており、事故が起こりにくい環境づくりの重要性が指摘されています。

諏訪部さんは、「大人が常に子どもから目を離さずにいることは現実的には難しい」としたうえで、「だからこそ、子どもの目線に立って事故が起こりやすいポイントをあらかじめ知り、大人が事故の起こりにくい環境を整えておくことが重要です」と話します。

◆「ベランダ」「窓」からの転落事故防止策

Webサイト「みんなの消費安全ナビ from 消費者庁」[小池1.1]では、ベランダや窓から子どもが転落してしまった事例が掲載されていますが、番組ではその事例の一部を紹介しました。まずは、死亡事故が最も多く起こっている「ベランダ」のケースです。

集合住宅3階の自宅で、保護者が郵便物を取りに1階に行って戻ってくるまでのわずか約1分のあいだに、3歳の子どもがベランダから転落してしまいました。当時、窓は閉まっていましたが施錠がされていませんでした。さらに、ベランダには植木鉢など踏み台となりうるものが置かれており、それらを使って柵を越えて転落したものと推測されています。

また、諏訪部さんは「このお子さんは、それ以前はベランダに出ることはなかったそうなのですが、事故は起こってしまったということです」と補足します。
子どもは好奇心から高い場所に登ったり、外の景色を見ようと身を乗り出したりします。しかも、小さな子どもは頭が重くバランスを崩しやすいため、思わぬ転落事故につながる危険があります。

この事例を踏まえて、諏訪部さんは「ベランダに植木鉢や椅子などの『踏み台になるものを置かないこと』や、子どもが自分で鍵を開けてベランダに出てしまうこともあるので、『子どもの手の届かない位置に補助錠やストッパーを付けておく』などの対策が必要です」と強調します。また、エアコンの室外機も子どもの踏み台になりやすいものです。そのため、「ベランダの柵から60cm以上離して設置するか、上から吊り下げると安心です」と言います。設置場所の都合で距離を確保できない場合は、室外機の周囲に柵を設けることも有効です。

続いて、ベランダに次いで死亡事故が多い「窓」からの転落のケースです。自宅の2階で年上の子と一緒にいた5歳の子どもが、椅子を窓際まで運び、窓枠に腰掛けて網戸にもたれながら遊んでいたところ、網戸が外れて転落してしまいました。この事故によって、その子は顔や骨盤の骨折に加え、内臓も損傷する重傷を負いました。

諏訪部さんは、窓からの転落を防ぐ対策として、「『補助錠やストッパーを付けて大きく開かないようにすること』や『窓の近くにベッドやソファなど踏み台になるものを置かないこと』といった対策が重要になっていきます」と解説します。日頃から子どもの行動を想定し、事故が起こりにくい住環境を整えておくことが、転落事故の防止につながります。

◆入浴中や睡眠中にも転落リスクが…

ベランダや窓以外にも、家のなかには子どもの転落事故につながる危険が数多く潜んでいます。
その一例として、諏訪部さんは「浴槽のふた」や「洗濯機の上」は危険だと言い、「入浴や沐浴の際、子どもをそれらの上に寝かせて目を離したときに、浴槽のふたがずれて落下したり、洗濯機に敷いていたタオルごと滑り落ちたり、寝返りをして転落したりする事故が多く報告されています」と紹介します。

子どもは、ほんの一瞬で思わぬ動きをします。そのため「浴槽のふたや洗濯機の上には絶対に寝かせないこと」「落下の危険がない安全な場所で着替えをおこなうこと」を徹底しましょう。

さらに、大人用のベッドやソファから転落するケースもあります。「子どもは、寝ているあいだも寝返りをしたり、動きまわったりします。そして、ベッドから転落して頭部などをケガすることがあるんです。寝かしつけのとき、添い寝をするために大人用ベッドを利用することがあると思いますが、2歳になるまでは、できるだけ大人用ベッドは使わないようにしましょう。また、ソファでは寝かせないようにしましょう」と呼びかけます。

一方で、“ベッドの脇に布団やクッションを敷いておけば安全ではないか……”と思う人もいるかもしれませんが、「落ちたときにうつ伏せになり、その拍子で顔が柔らかい布団やクッションに埋もれてしまうと、窒息の危険があるんです」と注意を促します。そのため、赤ちゃんはベビーベッドで寝かせることを徹底し、目を離しているときは、常にベビーベッドの柵を上げて使用することが重要です。

おむつ替えの際も油断は禁物です。ベビーベッドやソファ、商業施設などに設置されたおむつ交換台に子どもを乗せた状態で、新しいおむつを取りに行ったり、バッグのなかを探したりするために目をほんの少し離した隙にも、赤ちゃんが転落する恐れがあります。


ハイハイを始める0~1歳頃は、階段や子ども用のハイチェア、テーブルからの転落に気を配りましょう。転落防止の柵の設置やハイチェア利用時は安全ベルトを締めるなどの対策を取りますが、締め忘れたときや「子どもが嫌がるから」とベルトを外したときに限って事故が起きるケースもあります。現在0歳児の子を持つ杉浦も「『子どもが安全ベルトを嫌がる』というのはすごく分かります。“ほんの一瞬の油断が大きな事故につながることもある”ということをしっかり受け止めて、僕も行動したいと思います」と気を引き締めます。

そして、最後に諏訪部さんは「子どもの転落事故は、大人が事前に環境を整えることで防げるものも少なくありません。特に夏休みは、お孫さんが遊びに来る家庭も増える時期です。だからこそ『うちは大丈夫』と思わずに、子どもの目線で家のなかを見直し、改めて危険な場所がないかを確認してください」と呼びかけました。

番組のエンディングでは、杉浦と松井が今回学んだ「子どもの転落事故の防止策」について復習。2人が特に注目した点をピックアップして発表します。まず松井は“子どもの目線で家の中を見直して!!”とスケッチブックに書きました。続いて、杉浦は“転落事故が起きないための環境づくり”と注目ポイントを挙げ、「子どもの事故防止について詳しく知りたい方は、こども家庭庁の『こどもを事故から守る! 事故防止ハンドブック』をご覧ください」とコメントしました。

“1分の油断”が事故に直結…保護者在宅中でも起きる「子どもの転落事故」今日からできる命を守る対策とは?

(左から)松井玲奈、杉浦太陽



<番組概要>
番組名:杉浦太陽・松井玲奈 日曜まなびより
放送日時:毎週日曜 7:30~7:55
パーソナリティ:杉浦太陽、松井玲奈
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/manabiyori/
番組公式X:@manabiyori_tfm
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