主力のCLC部門の業績が予想以上に堅調、競争環境下で基盤固める
銘柄名:美団(メイトゥアン)
現地コード:03690
株価:78.25HKD(6/2現在)
中国の生活関連アプリ運営大手、美団の2026年1-3月期決算は売上高が前年同期比6%増の910億元と、市場予想通りの水準だった。ネット出前をはじめとするコアローカルコマース(CLC)部門の売上高はほぼ横ばい。
主にネット出前のユーザーエンゲージメントの改善が寄与し、部門営業損失は20億元と、市場予想より53%小さい数字にとどまった。BOCIはこの傾向が向こう数カ月続くとみて、4-6月期にはCLC部門が36億元の営業利益を計上するとみている。
また、短期的な競争環境の不透明感を指摘しつつ補完的な各種オンデマンドモデルを通じたクロスセル価値の提案で、同社が競争優位性を確立していると指摘。市場シェアとユーザーエンゲージメントとのバランスを適切に保つことが可能だとした。
AIの活用と中核事業への統合で、長期的に効率化も進むと予想。目標株価を上方修正し、株価の先行きに対する従来の中立見通しを強気に引き上げた。
BOCIはマクロ経済の変動や厳しい市場競争の下、さまざまな補完的オンデマンドモデルを開拓することで、同社がサプライチェーンやバックヤード業務、オペレーション、データ洞察・分析などの強みをさらに発揮しているとして前向きに評価。
カテゴリーを跨いだ購買頻度の向上やクロスセルの強化で、ハイエンドのユーザー構造を最適化。ユーザーエンゲージメントの改善により、長期的に持続可能な成長につなげたとしている。
続く4-6月期について、BOCIは売上高が前年同期比11%増に加速するとみている。既存のCLC事業と新規事業の売上高が6%、23%増加すると予想。国際会計基準(IFRS)ベースの営業損失は約8億5,000万元となる見通しを示した。
これは市場予想の営業損失57億元より明らかに小さい数字。生鮮食品・日用品の即配業務「小象超市」の国内外での拡大で新規事業部門の損失が拡大する半面、CLC部門では出前のユーザーエンゲージメントの改善を背景に、営業利益が36億元に達するとみる。
2026年通期に関しては、競争環境やマクロ経済情勢に関する不確実性から、現時点では売上高予想を1%下方修正。2027-28年に関しては予想値を据え置いた。
2026年12月通期に関しては、CLC部門の営業黒字化を見込むと同時に、新規事業の2026-27年の赤字予想をほぼ据え置き、同社全体の2026年の損失予想を大幅に減額修正した。2027年に関しては利益見通しを上方修正している。
BOCIは既存事業について、2027-28年の予想営業利益の平均値を基に株価収益率(PER)12.0倍を適用。新規事業は2026年予想株価売上高倍率(PSR)1.0倍をあてはめ、2026年3月時点のネットキャッシュ分を上乗せ。サムオブザパーツ(SOTP)方式に基づく目標株価を上方修正し、株価の先行きに対する見方を中立から強気に引き上げた。
レーティング面の潜在リスク要因として、一段の競争激化、マクロ経済とオンライン消費心理の低迷、新規事業への投資拡大、規制、提携関係悪化などの可能性を挙げている。
(Bank of China int.)

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