撮影/田中健児
ひな誕祭という大舞台を経て、確かな手応えを掴んだ日向坂46・髙橋未来虹。グループを想い、駆け抜けてきた日々。
前髪崩れたっていいじゃん
──まずは、大学卒業おめでとうございます。
髙橋未来虹:ありがとうございます! いや、恥ずかしい……(笑)。
──卒業するまで、大学生だと公言しないのも髙橋さんらしいなと。
髙橋未来虹:「私はこれを頑張ってます」と表明することが得意じゃないので、「卒業したらみなさんにご報告しようかな」と入学前から思っていたんです。ブログで公開したら想像以上に多くの方から温かい言葉をいただいて、「頑張ってよかった」と報われた気持ちになりました。
──ファンの方は気づいてなかったんですか?
髙橋未来虹:ミート&グリートで「進学したの?」と聞かれたら正直に答えていたんですけど、私が公言していないことを察して、みなさん口外しないでくださいました。
──大学の友だちは髙橋さんを特別扱いすることはなく。
髙橋未来虹:私の活動に興味がなさそうでした(笑)。全国ツアーは平日が多かったので「この日は休むね」とゼミの友達に連絡したら、何も聞かずに「OK」とだけ返事がきて。その絶妙な関心のなさが居心地よかったです。
──髙橋さんがキャプテンになってからの1年は、周りの学生は就職活動するタイミングだったと思います。
髙橋未来虹:「この授業の課題が……」から「この会社のインターンが……」と、周りの話題が変わっていって。私は社会勉強のつもりでみんなの話を聞いてました。いま頃、みんな新しい環境で頑張っていると思うし、私もキャプテンとして2年目に入ったので、別々の場所ではあるけれど「共に頑張ろう!」という気持ちでいます。
──そんな学生生活を送りながら自主的にボイトレに通ったりと、「髙橋さんはなんでそこまで頑張れるんだろう」と思っています。
髙橋未来虹:何かに熱中していないと不安になってしまうんです。これだけ大人数で活動していると、自分の武器がわからなくなってしまうこともあるけど、頑張ってきた事実が自信に変わるというか。ボイトレもそうだし、大学に4年通ったことも、今後壁にぶつかったら「あのとき頑張ることができたから、今回も乗り越えることができる」と、自分を鼓舞する材料になるんじゃないかと思っています。
──ここからは「7回目のひな誕祭」について聞かせてください。セットリストに晴れバージョンと雨バージョンがあったそうですが。
髙橋未来虹:当初は「いやいや、雨降らないでしょ」という雰囲気で、スタッフの方も『雨が降ったって』のセンターの小西(夏菜実)に「やらない可能性が高いけど、お願いね」と話しているのを聞いていました。ただ、私自身は両方やりたくて。せっかく振りを入れたし、期別曲を全員で歌える貴重な機会じゃないですか。
──開催に近づいて、「雨バージョン、やるんじゃない?」となったんですか?
髙橋未来虹:2週間くらい前からざわざわし始めて、1週間前には「やりそうだな」となったんです。最終的な判断が開演の1時間前くらいで、スタッフの方から「今日は雨バージョンです」とアナウンスがあって。
──それでやれるくらいリハで固めていたんですね。雨は気になりました?
髙橋未来虹:演出の方には「雨が降ったらヤケクソの精神だよ」と言われていたんです(笑)。私自身は晴れでも雨でもライブに臨む意識は一緒だったけど、本降りになってみんなの吹っ切れた表情を見ていたら、相乗効果で「やってやるぞ!」という気持ちになって。見た目なんてどうでもよくなりました(笑)。
──今回はオープニングから生バンドの演奏がありました。
髙橋未来虹:中学時代に吹奏楽部だったので、生演奏が純粋にうれしかったです。The Rainbows(7回目のひな誕祭のバックバンド名)のみなさんは温かくて。パフォーマンス中に振り返ると目を合わせてくれるし、リハーサル終わりに「素敵でした」という言葉をいただきました。本番前の円陣は、メンバーだけでなくバンドメンバーの方たちとも組んだりして、チーム一丸となってライブに臨むことができました!
──ライブ後半の盛り上がり曲になっている『愛はこっちのものだ 2025』が3曲目で、いまの日向坂46の柔軟性を感じました。
髙橋未来虹:私も『愛こっち』は後半の印象があったので、セットリストを見たときに驚きました。逆にいえば、後半の畳み掛けに入る曲の候補が増えたのかなと思います。
──『愛こっち』の煽りは、山口陽世さんから片山紗希さん、髙橋さんとつながりました。
髙橋未来虹:片山の煽りってすごいですよね。
──思わず、笑ってしまう程の声量でした。
髙橋未来虹:片山はリハーサルから全力で煽っているんですよ。「あの声量には勝てない」と思うくらいで、彼女の武器になっていると思います。
──『クリフハンガー』を中盤に披露したのも意外でした。
髙橋未来虹:セトリを見るまでは、終盤だろうなと思っていました。ただ、中盤ではありつつも、大野(愛実)が登場すると会場の空気が変わったように感じました。
──圧倒的な存在感というか。
髙橋未来虹:そうなんです。
取材・文/大貫真之介
髙橋未来虹プロフィール
たかはし・みくに=2003年9月27日生まれ、東京都出身。愛称は「みくにん」。

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