80代の男性が騙されそうになった「ニセ警察詐欺」を未然に防いだのは、「ドコモショップ」の店員ら3人。一体どのような手口だったのでしょうか。

店員の「違和感」が被害を防ぐ

事案があったのは今年6月。愛知県の「ドコモショップ刈谷店」に来店した80代の男性が「新規でSNSを始めたい。遠方に住む方とSNSでやり取りしたい」と相談を持ちかけました。

対応した店員2人は、やり取りの中で「国際電話」の番号が使われていたことや、今年4月にも市内の系列店で詐欺未遂が起きていたことを記憶していたため不審に思い、警察に通報。間一髪で被害を防ぎました。

男性を救った携帯ショップ店員の機転 「まさか自分が…」 “ニ...の画像はこちら >>

被害にあいかけた男性「頭の片隅にもなかった」

被害を免れた男性は、当時の心境を次のように語ります。

── なぜ信用してしまったのか?
「警察と言われて疑うことはないし、名前と住所も合っていたので信用してしまった。詐欺という考えは頭の片隅にもなかった」

男性は普段から新聞などでニセ警察詐欺のニュースを知っていたものの、「まさか自分が引っかかるとは思わなかった」と振り返ります。

そのうえで、「携帯ショップの皆さんに疑い、迅速に対応してもらえたおかげで未然に防げた。本当に感謝している」と感謝を口にしました。

愛知県の刈谷警察署は6日、「ニセ警察詐欺」を未然に防いだとして「ドコモショップ刈谷店」の店員ら3人に感謝状を贈呈しました。

男性を救った携帯ショップ店員の機転 「まさか自分が…」 “ニセ警察詐欺”を間一髪で防ぐ 被害者が語る事件の一部始終
CBC

市内の特殊詐欺は大幅増 警察は「国際電話の発着信拒否」を呼びかけ

刈谷警察署によると、刈谷市内で今年6月末までに発生した特殊詐欺は53件に上り、前年同期と比べて26件増加しています。

刈谷警察署は対策として、固定電話・スマートフォンともに「国際電話がかかってこない設定」にすることが非常に重要だと呼びかけています。

設定方法が分からない場合は、警察署に足を運べば直接対応してもらえるほか、電話での相談にも応じるとしています。

【時系列で見る】80代男性が巻き込まれかけた詐欺の手口

6月15日 午後2時ごろ
【最初の電話】
自宅の固定電話に、通信会社カスタマーセンターを名乗る男から「携帯電話が不正契約されている。

新潟県警につなぐ」と連絡が入る。

【突然疑いをかけられる】
警察官を名乗る男から「投資詐欺グループの口座にあなたの名義がある。個人情報を売って860万円を受け取ったのでは」と疑いをかけられる。

【警察に行かないで、と言われる】
男性が否定すると「郵便物から情報漏洩した可能性がある。被害届を出してほしい」と言われる。男性が地元の刈谷警察署に行こうとすると、「極秘捜査のため刈谷署には行かないでほしい。今後はLINEでやり取りしよう」と誘導される。

6月16日 午前
【携帯ショップに男性来店】
LINEを使っていなかった男性が、登録のために携帯ショップを訪問。

【店員の機転】
異変を感じ取った店員が店長へ報告し、警察へ通報。

6月16日 午後
【詐欺の発覚】
警察署で警察官に事情を説明したことで詐欺と断定され、男性は自身がだまされていたことに初めて気づく。

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