長時間ゲームやデスクワークをしていると「なんとなく集中できないなぁ」と感じることはありませんか?筆者はあります。
そんな“なんとなく”を24時間のモニタリングをもとに可視化・分析してくれるのがスマートリングです。
今回は、睡眠や活動量、リカバリー、ストレスなどを記録するだけでなく、血液検査の分析などユニークな機能とも連携したスマートリング「Ultrahuman Ring AIR」をレビュー!
注文後はサイジングから!
指輪は腕時計と違いストラップなどによる柔軟なサイズ変更ができません。
インターネット販売が主流のスマートリング業界では、注文後に無料のサイジングキットが届き、自身の指のサイズを測ってから製品サイズを指定する流れが基本です。
アクセサリーで大きさは分かってるからいいや!というのは要注意。
スマートリングはセンサーなどの精密機器を埋め込んでいる関係上、製品やメーカーによって大きさが異なることがしばしば。
必ずサイジングキットで装着したい指のサイズを測っておきましょう!
- ステップ1: サイズの合うサンプルリングを人差し指、中指、薬指のいずれかに試着する
- ステップ2: 最低2晩着用し、センサー部がズレないことを確認する
- ステップ3: リングの色を選ぶ
- ステップ4: 公式アプリから製品を申請する(購入ストアによって異なる場合があります)
手順は以上の通り。
また「Ultrahuman Ring AIR」のサイジングキットには色見本も付属しています。
このモックは製品と同じ素材ではないとのことですが、ただの印刷よりも非常にイメージしやすく助かります。
決して安い買い物ではないので、ここで失敗したくはないですもんね・・・!
サイズは05から14までの10種類です。
基本的には人差し指、中指、薬指が推奨されています。
リング内側のセンサー部は若干の突起になっており、ここを手のひら側に合わせてズレないサイズを選ぶ必要があります。
「Ultrahuman Ring AIR」が到着!
・・・そして製品が到着!
さっそく開封していきます。
開封しながらUltrahumanについてもおさらいしましょう。
「Ultrahuman(ウルトラヒューマン)」は、インドのシリコンバレーと呼ばれるベンガルールに本社を構えるヘルステック企業。
今回紹介するスマートリングの「Ultrahuman Ring AIR」以外にも・・・
- リアルタイムで血糖値を測定する「Ultrahuman M1」
- 住環境が健康に与える影響をモニタリングする「Ultrahuman Home」
- 独自のUltraTrace技術を採用した予防医療向け血液検査サービス「Blood Vision」
・・・といった製品やサービスがグローバル展開されています。
なかでも、日本で気軽に購入・導入できるのがスマートリングです。
Ultrahuman公式オンラインストアのほか、Amazon.co.jp、楽天市場、Yahoo!ショッピングといったECサイトから購入可能。
さらに、エディオン、ビックカメラ、ヨドバシカメラ、コストコ(一部店舗)でも取り扱いがあるとのことです。
今回紹介する「Ultrahuman Ring AIR」だけで測定できるのは25項目以上!
製品の到着を心待ちにしていました。
- Ultrahuman Ring AIR本体
- 充電ドック
- 充電ケーブル(USB Type-C to Type-C)
- ユーザーマニュアル
- ステッカー
内容物はご覧の通り。
カッコイイステッカーはどこに貼ろうかしら。
本体はかなりスマート
外側素材はチタンと炭化タングステンカーボンコーティングで、硬度と耐摩耗性に優れています。
実際に約1か月使用しましたが、肉眼では傷を確認できませんでした。
一方の内側素材は低刺激性エポキシ樹脂という別の素材が使われています。
皮膚への刺激が少なく、アレルギー反応のリスクも軽減されているとのこと。
ほぼ24時間装着するものなので、優しいは嬉しいです。
本体色は“Aster Black”を選択しました。
シルバーに黒を重ねたような色味で、光沢がありつつも落ち着いたデザインが非常にスマート。
専用充電ドックはUSB Type-Cで接続して使用します。
ライトが紫に光れば準備完了。
リングをはめるとライトが白に変わります。
バッテリーが緑に光ったらフル充電です。
公式発表では0%から100%までが1時間半から2時間とのこと。
実際に試してみると2時間で30%から70%ほどの充電ができました。
公式発表よりも弱い結果になってしまいましたが、アダプタや使用状況との相性もあると思うので参考程度に。
後述しますが、バッテリー消費は非常に緩やかなので入浴中に充電などを行えば使用には全く問題ないレベルです。
セットアップして使ってみる!
ガジェットを正しく使うには正しくセットアップする必要があります。
と、いうことでまずはアプリをインストール!
初期設定を進めます。
まずは使用する製品を選択。
今回は「Ultrahuman Ring AIR」です。
充電ドックにケーブルを接続してね、という説明はここでもありました。
ペアリングのため、出荷時は30分以上の充電が推奨されています。
アプリにスマートフォンの権限を与え、リングの近くでペアリングスタート!
製品固有のシリアルと色、サイズが表示されました。
間違いなければ次へ!
身長や体重、年齢などの個人情報を入力したら初期設定は完了。
アプリのホーム画面に遷移します。
まずはやはりファームウェアアップデートから。
バッテリーモードは3種類
- ターボモード: 全センサーを最大強度で稼働させる
- チルモード: 睡眠と安静時のトラッキングに重点を置き、リングのバッテリーを効率的に保つ
- バッテリー残量低下モード: 必要最低限のモーション追跡に絞ってバッテリー寿命を保持
リングには3種類のバッテリーモードが用意されています。
スマートウォッチであればバッテリー消費を最小限に抑えたモードも時として必要ですが、スマートリングはトラッキングしてナンボだと思うので上の2種類のみを実測してみました。
ほぼ24時間装着したところ、ターボモードでは約6.5日間、チルモードでは約8日間でバッテリー切れに。
ターボモードでも十分日常使いできそうな使用量で高評価です。
拡張機能も豊富
さて、初期設定のついでにPowerPlugs(パワープラグス)という拡張機能も導入しておきましょう。
アプリ内のパワープラグスストアでは、ユーザーのライフスタイルや健康目標に合わせて利用できる追加機能が用意されています。
以下はその一例です。
- レズミルズ(11.99ドル/月): ニュージーランド発のエクササイズプログラム。リングを装着してビデオを見ながらワークアウトを進めるだけで、自動で記録してくれます
- 呼吸器ヘルス(3.99ドル/月): 夜間の呼吸パターンを分析し、健康状態にどのような影響を与えているのかをトラッキングします
- ビタミンD(無料): 日光浴によるビタミンD摂取を管理します
- スクリーンタイム(無料): 日々のライフスタイルからスクリーン使用目安を自動算出します
- カフェインウィンドウ(無料): カフェインなどの刺激物の最適な摂取タイミングをアドバイスしてくれます
無料で利用できるものもあれば、月額課金制のものまでさまざま。
後から無効化もできるため、とりあえず無料のものは取得しておきましょう。
試しにビタミンDのパワープラグを導入してみます。
まずは肌タイプを選択。
そして普段の露出度とビタミンDの目標を設定します。
アプリによると毎日600IUのビタミンD摂取が目安とされており、摂取方法は食事や日光浴、サプリなど。
なお、日本の厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では9マイクログラム=360IUという目安も示されています。
すると、位置情報をもとにした天候も考慮した外出時間目安が表示されます。
散歩が週間になっている人はこれくらいの時間を目安にしつつ、日焼けなどによる悪影響の目安時間にも気をつけましょう。
実際に測定できるデータは25項目以上!
睡眠
- 睡眠スコア
- 総睡眠時間
- 睡眠効率
- ベッドにいる時間
- REM睡眠
- 深睡眠
- 浅睡眠
- 温度偏差
- 回復的な睡眠
- 動作
- 朝の覚醒度
- 完全な睡眠サイクル
- 寝返り
- 平均体温
アクティビティ
- ムーブメントインデックス
- アクティブ時間
- 非アクティブ時間
- 歩数
- アクティブ分
- 週間アクティブ分
回復
- 安静時心拍数(RHR)
- 昨夜のHRV
- 睡眠段階のHRV
- 回復スコア
- 温度偏差
- ストレスリズムスコア
- VO2 Max
パワープラグ
- 位相前進ステップ
- ビタミンD
- 摂取カフェイン
実際に使ってみたとある日の記録がこちら!
筆者がアプリから記録を行ったものは一切なく、全て自動で記録されたものです。
パネルをタップすると日々の値の変化が棒グラフや折れ線グラフで確認できます。
ただ、このUIが若干使いづらく「今どの画面?」「あの数値ってどこで確認するんだっけ・・・?」と迷いがちなのは少し残念。
パネルは固定化できるため、よく参照するものは事前に設定しておくことで快適になります。
また、別売りの「Ultrahuman M1」や「Ultrahuman Home」を導入することで、さらに多くの値が参照可能に。
特に「Ultrahuman Home」による部屋の湿温度や二酸化炭素などはヘルスケアに大きく関わってくる部分なので気になります。
血液検査サービス「Blood Vision」も試してみる
最後に、独自のUltraTrace技術を採用した予防医療向け血液検査サービス「Blood Vision」を試してみました。
Ultrahuman公式サイトには日本未対応との表記もありましたが、アプリ内から進んでみると何やら行けそう。
検査名と収集日を記録してアップロードへ。
レポートはPDF形式で、英語が推奨されています。
たまたま直近3ヶ月以内に血液検査をしていた筆者(皆さんも体調不良にはお気をつけを)
あまりにもタイミングが良いなと関心しつつ、画像をただ貼り付けただけのPDF形式で、しかも日本語のままアップロードしてみました。
夜にアップロードしたところ、なんと翌朝にはレポートが到着!
ダメ元で試してみたにも関わらず、各数値を正確にキャッチ。
特に注意すべき項目と、改善案を提示してくれました。
ちなみに、自動で抽出された値は後から修正することが可能です。
食事やサプリ、ライフスタイルといった観点から的確にアドバイスを受けることができ、まさかの成功に小躍り。
ただし日本の病院で説明を受けた値とは異なる基準値をもとにした分析だったため、あくまでも参考程度にしましょう。
・・・今夜はほうれん草食べよっと。
日々の体調をストレスなく記録する「Ultrahuman Ring AIR」
「Ultrahuman Ring AIR」を約1か月装着してみましたが、最初の数日ですっかり装着の違和感がなくなり、むしろ着けていないときのほうが違和感になってきました。
一般的なアクセサリーリングに比べると大きさの存在感があるものの、重さはわずか3g程度。
カラーバリエーション豊富でデザイン性もよく「Ultrahuman Ring AIR」を装着しているだけで「何それ?」と話のネタにもなります。
また、アプリは月額課金無しで全ての基本機能を使うことができるため、必要経費は最初の本体代のみ。
必要に応じてパワープラグを導入することでさらなるヘルスケアが可能になります。
一方で、能動的なワークアウトに対しては少し弱い印象でしたが、現行スマートリングの多くはこれをウリにしていません。
例えばアプリ内でも心拍数を確認する欄がありますが「私たちは睡眠中や活動量が少ない時に記録される安静時心拍数(RHR)に注目しています」と注釈があるほど。
「Ultrahuman Ring AIR」はあくまでも日常生活の記録を通じてライフスタイルの改善に役立てるデバイスと考えるのが良さそうです。
「Ultrahuman Ring AIR」は好評発売中。
Ultrahuman公式オンラインストアや各種ECサイトから購入できます。
スペック概要名称Ultrahuman Ring AIRサイズ幅: 8.1mm
厚さ: 約2.45~2.8mm(サイズにより異なる)重量約2.4~3.6g(サイズにより異なる)素材外側: チタン+炭化タングステンカーボンコーティング
内側: 低刺激性エポキシ樹脂接続性センサー通信規格: Bluetooth Low Energy(BLE5)
生体センサー: 赤外線光電式(PPG)センサー
温度センサー: 非接触皮膚温度センサー
モーション: 6軸モーションセンサー
光学センサー: 赤色LED、緑色LED、赤外線LEDバッテリー容量: 24mAh(リチウムポリマー、交換不可)
駆動時間: 最大約6日間
充電時間: 約1.5~2時間(0→100%)互換性対応OS: iOS 15以降、Android 6以降その他機能: アプリによる自動ファームウェアアップデート
安全性: EMF放射線安全 睡眠や活動量、リカバリー、ストレスなどを記録するだけでなく、血液検査の分析などユニークな機能も搭載した「Ultrahuman Ring AIR」をレビュー!


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