リクルートマネジメントソリューションズは2026年4月13日、日経ビジネスと共同で実施した「企業の新卒採用実態調査2026」の分析結果を発表した。本調査は2026年2月12日から15日の期間、従業員規模100名以上の企業で採用領域に携わる正社員779名を対象に、インターネット調査にて実施された。
○新卒採用とキャリア採用の比重が変化。5年後は「半々」の企業も増加
現在の正社員採用状況では「新卒採用が多い」企業が38.3%で最多だが、5年後の見通しでは25.8%まで減少する予測となっている。「新卒採用とキャリア採用が半々くらいになりそうである」との回答は21.6%にのぼり、今後は両者を組み合わせた採用構成へと移行する企業が増える可能性が示唆された。
○新卒は「将来の成長」、キャリアは「即戦力」と目的を使い分け
採用の目的を比較すると、新卒採用は「今後の伸びしろの大きい人材を採用する」や「長期間にわたって勤務する可能性の高い人材を採用する」など、将来的な成長を期待する回答がいずれも約半数に達した。一方、キャリア採用では「即戦力となる人材を採用する」が最も多く、足元の人材ニーズへの対応という側面が強い。
新卒採用を目的として選択した人のうち、8割以上が「新卒採用が最適な手段である」と回答しており、その意義は依然として高く認識されている。
採用の難度高まる。約3分の1で「新卒採用の縮小」も検討
現在の新卒採用の状況について、約6割が「計画人数の達成に苦戦している」「採用が長期化している」と回答しており、難度が高まっている様子がうかがえる。また、約3分の1の企業で「新卒採用の停止・廃止・縮小」が検討の俎上に乗った経験があることも判明した。
現場の負担も大きく、新入社員の育成に時間や人員を割けないと感じる管理職は約3分の2、マネジメントに難しさを感じる層は約6割にのぼっている。
○手法の見直しとAI活用の広がり
新卒採用に対する個人の認識では、約4分の3が「会社の発展にとって重要」と回答する一方で、約3分の2が「今のやり方を変える必要がある」と考えている。
こうした背景から、採用プロセスへのAI活用も広がりを見せており、いずれかのAI施策を導入している企業は約4割となった。
○調査担当者のコメント
組織行動研究所の武藤久美子主任研究員は、調査結果を受け「新卒採用は人材獲得の手段として重要視されているが、今後は各社が必要な人材に応じて新卒とキャリアの最適な組み合わせを考えることになる」と述べている。また「今のやり方を変える必要がある」という回答の多さについては、廃止ではなく、あり方の再考や定着・活躍まで見据えた人材マネジメントの重要性が高まっていることの表れであると分析している。











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