球団スカウトの世界を舞台とする、野球ドラマ『ドラフトキング』(WOWOW、2023年)の続編『ドラフトキング-BORDER LINE-』が、2026年5月15日から配信されている。

「超有名歌手の父」をもつ32歳俳優。“父ゆずりの美しい瞳の色...の画像はこちら >>
 本作でムロツヨシ演じる主人公・郷原眼力の下、スカウトとしての審美眼を鍛えるのが、神木良輔だ。
演じるのは、宮沢氷魚。彼の瞳の輝きが、ドラマ全体を活気づけている。

 それは、父・宮沢和史ゆずりの美しい琥珀色をたたえているのだ。“イケメン研究家”加賀谷健が解説する。

『ドラフトキング』続編に期待すべきこと

 ムロツヨシ主演の野球ドラマ『ドラフトキング-BORDER LINE-』第1話冒頭場面がいい。横浜ベイゴールズのスカウトである主人公・郷原眼力が、屋上で煙草を吸っている。そこへ、後輩スカウト・神木良輔が呼びにやってくる。

 カメラが屋上入り口付近にフレームインする神木を捉える。ここで注目。場所が屋上ということは、晴れた日には陽光がたっぷり降り注ぐ。入り口付近は日陰になっているが、そのすぐ先は日差しがある。

 日陰から日差しのところに移動する神木。でもあまり日差しが強いわけではない。
そこでこの続編に期待すべきこと。それはとりもなおさず、神木役の宮沢氷魚の顔がたっぷり日差しを受け(るか、少なくとも日差しがたっぷり差し込むような場所に立ち)、彼の美しい琥珀色の瞳がきらきら輝き出すことだ。

双眼鏡をのぞく屋上の名場面

 前作『ドラフトキング』での神木良輔は、新人スカウトに過ぎなかった。選手時代は5年で戦力外通告されたバックグラウンドがあり、だからこそ彼は才能溢れる選手たちの心に寄り添おうとする。でもそれがかえってスカウトとしての客観性を欠くことがある。

 眼力という力強い名前の通り、選手たちの未来まで見抜く力がある郷原からはときに厳しいアドバイスを受けていた。前作第1話の屋上場面。高校球児たちが練習に励むグラウンドを客観的に俯瞰できるよう、屋上に陣取る郷原が双眼鏡をのぞく。

 郷原は「それ貸しといてやるよ」と言って双眼鏡を貸してやり、神木にも同じことを促そうとする。双眼鏡を手にした神木は徐々にスカウトとしてのコツを掴んでいくのだが、双眼鏡をのぞく宮沢氷魚もまた、屋上の名場面を生み出した。

父・宮沢和史ゆずりの琥珀色の瞳

「超有名歌手の父」をもつ32歳俳優。“父ゆずりの美しい瞳の色”が演技に深みをもたらすワケ
株式会社トゥーヴァージンズ リリースより
 前作第2話に、すっかり屋上空間に馴染んだ神木が、小腹を満たすあんパンを持参して、双眼鏡をのぞく夕日の場面がある。しなやかな指先で双眼鏡を包み込む宮沢の目元を、温かな夕日の日差しがソフトにタッチしていた。

 ここでは逆光ぎみのため、直接差し込んでいるわけではない。
でも宮沢固有の琥珀色の瞳がうっすら色づいていた。横顔の表情もいい。何とも美しい名場面だった。屋上同様、グラウンド近くの場面でも昼のさわやかな日差しが瞳をなでていたりもするのだが、夕日が染める色合いはもっと美しい。

 瞳の色合いの変化そのものが演技になっている。この色合いは、元THE BOOMのメンバーだった父・宮沢和史ゆずりの琥珀色だ。

 やたらめったら、色づく必要はない。ここぞという場面で輝くよう温存している。

『ドラフトキング-BORDER LINE-』は、宮沢氷魚のポテンシャルが活気づける瞳のドラマなのだ。

<文/加賀谷健>

【加賀谷健】
イケメン研究家 / (株)KKミュージック取締役
“イケメン研究家”として大学時代からイケメン俳優に関するコラムを多くの媒体で執筆。アーティストマネジメント、ダイナマイトボートレース等のCM作品やコンサートでのクラシック音楽監修、大手ディベロッパーの映像キャスティング・演出、アジア映画宣伝プロデュースを手掛ける。他に、LDHアーティストのオフィシャルレポート担当や特典映像の聞き手など。
日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。
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