千葉・石川・富山に続き福井でも…なぜ今夏は豪雨が続く?

30日午前4時半ごろ、レベル5「大雨特別警報」が発表された福井県県内の19の河川が氾濫し、一時約30万人に「緊急安全確保」が発令されました。

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24時間雨量は勝山市で350.5mm、坂井市春江で314mmに。

ともに観測史上最大を記録し、8月の降水量の平年値を24時間で大幅に超えた形です。

特別警報は30日昼前に解除されましたが、冠水により車や田んぼが水に浸かるなど、各地に深刻な被害をもたらしました。

一夜明けた31日には大雨から一転して熱中症警戒アラートが発表され、9月1日も35度を超える猛暑日が予想されるなど、過酷な環境下での復旧作業が続いています。

近夏、なぜ日本各地で局地的な豪雨が発生しているのか?今後の天気の見通しは?MBS前田智宏気象予報士が解説します。

2週間で被害拡大 今夏に豪雨が続く「2つの要因」

【異常事態】今週後半は関西でも大雨注意…新たな台風が「日本のすぐ南」で発生へ 夏の豪雨が相次ぐ「2つの要因」とは?千葉・石川などに続き福井でも被害深刻【気象予報士解説】
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8月中旬以降、全国で豪雨による被害が相次いでいます。13日には千葉県、27日には石川県富山県、そして30日には福井県と、わずか2週間ほどで連続して局地的な大雨が発生しました。

なぜ今夏はこれほどまでに豪雨が発生しているのでしょうか。背景には複合的な要因が絡み合っていますが、大きくは以下の2点が影響しているとみられます。

1つ目の理由は「台風がもたらす大量の湿った空気」です。8月だけで10個もの台風が発生しており(31日午後4時時点)、熱帯由来の非常に湿った空気が日本付近へ頻繁に運ばれてきています。

この湿気が雨雲の材料、つまりは大雨の要因となっているのです。

2つ目の理由は「日本海を中心とした海面水温の高さ」です。北陸方面をはじめとする日本海の海水温が非常に高い状態のため、海面から大量の水蒸気を含んだ空気が流れ込み、記録的な大雨を引き起こす環境がになったと考えられます。

「大雨=線状降水帯」とは限らない! 発表なしでも豪雨災害が起こることも

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今回の福井県の豪雨では、線状降水帯の「予測情報」は出されていたものの、実際の現象としては「線状降水帯」と判定されませんでした。

30日午前0時ごろの雨雲の動きを見ると、日本海側から発達した雨雲が福井県付近に突き刺さるように流れ込み、前線に伴う雨雲が同じような場所に停滞し続けました。

しかし、雨の降り方が強まったり弱まったりを繰り返していたため、発達した雨雲が列をなして連なり続けるという「線状降水帯」の厳密な定義には当てはまらなかった可能性があります。

ここで強調したいのは、「大雨災害=線状降水帯」とは限らないという点です。

台風を除いた豪雨災害において、線状降水帯が関係するケースは約6割以上と言われています。言い換えれば、全体の4割近くは線状降水帯が発生していなくても豪雨災害が起きているのです。

線状降水帯の発表だけに気を取られず、大雨警報や自治体の避難情報など多角的なデータを確認して素早く状況を把握することが重要となります。

福井では3日(木)から再び警報級大雨の可能性?

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今後の天気の見通しについても、決して油断はできません。

9月2日(水)ごろまでは厳しい暑さが続く見込みですが、週後半にかけて天気が急変する恐れがあります。

3日(木)からは再び広い範囲で雨が予想されており、福井県内でも警報級の大雨となる恐れもあります。

太平洋側も厳重警戒 新たな台風が湿った空気を運び…

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さらに警戒が必要なのは、9月1日(火)午前9時までに南の海上で台風となる見通しの「熱帯低気圧b」の動向です。発生位置が日本に近いため時間的な猶予があまりなく、週後半にかけて北上し西日本へ接近する可能性も。

この台風自体はそれほど勢力が強くなく、暴風が吹き荒れるタイプではないと見られています。しかし、台風が運んでくる大量の湿った空気によって前線の活動が活発化し、太平洋側の広い範囲でも大雨となる危険性があります。

これまで雨不足が続いていた西日本にとっては待望の雨となる側面もありますが、短時間での集中豪雨や長引く降雨によって災害につながるおそれがあります。

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近畿地方では、9月3日(木)から4日(金)、和歌山県などの南部では5日(土)ごろにかけて雨が長引く見通しです。

1回ごとの降り方がそこまで強くなかったとしても、長く降り続く雨によって地盤が緩み、土砂災害や河川の増水の危険度が高まります。

今週後半にかけては、最新の気象情報をこまめに確認し、再びの雨に十分な警戒が必要です。

(2026年8月31日午後4時ごろ放送  MBSテレビ「よんチャンTV」より)

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