あどけない表情にキュン♡鈴鹿央士さん
――今作のオファーを受けられたとき、どのように感じましたか?
脚本を読んだとき、成宮寛貴さん演じる不良警官や、森七菜さん演じる夜職悪女をはじめとするダークサイドの人たちのシーンがかなり振り切っていて、血みどろだったりもするので「どう描かれるんだろう」と思いました。でも、すごくスピード感があって、テンポよく観られそうな作品だなと感じたんです。
「人間みんな、心の中にお金への欲を持っているよね」という部分をうまく出していければいいなと思いましたし、強烈な登場人物たちの中で一番ノーマルな寛治は、追いつめられるだけ追いつめられたほうが面白くなるなと思って撮影に臨みました。
――風吹ジュンさん演じる祖母・富子とのシーンが多いのも印象的でした。
富子さんは物忘れが激しかったりボケ気味な言動をしたりして、寛治が認知症を疑っているようなところがあるんです。
僕の曾祖母が老人ホームにいたとき、会いに行ってもひ孫の顔がわからなくて名前を間違えられたことがあったので、「実際に自分の祖母がそうなったら……」と考えると、なんとも言えない寂しさが生まれてきました。そのときのリアルな思いは、今回の役につなげていいかなと思っていました。でも、映画のシーンとしては重くなりすぎないように意識して演じました。
「元々そんなに面白い人じゃないから(笑)」自転車シーンの裏話
――ご自身のお気に入りのシーンはどこですか?
寛治が自転車を漕いでいるシーンです。
商店街で自転車に乗りながら、スマホのカメラでYouTubeの動画を撮影しているんです。そのときの「どうも~」という言い方も、チャンネル登録者数が2ケタの”絶対面白くないよな”って感じを出すにはどうしたらいいか考えました。
でも、僕って元がそんなに面白い人じゃないから、そのまんまやっちゃえば、たぶんそういう風に見えるだろうなと思って(笑)。
――映画好きの鈴鹿さんが思う、この作品のおすすめポイントは?
バイオレンスシーンはけっこう激しいですけど、ポップに仕上がっています。だから「映画館を楽しむ」という体験ができる映画だと思います。
音とかは気にせずに、映画館でポップコーンをむさぼりながら、95分間楽しく観てもらえれば嬉しいです!
綾野剛さんからの温かい言葉と、心の支え「東京のお母さん」
――最近は主役を演じる機会が増えていると思いますが、心がけていることはありますか?
プレッシャーとかはあまりないですが、「スタッフさんも共演者の方々も、作品に携わってくださる人みんなが楽しんでもらえればいいな」というのを一番に考えています。みんなで力を合わせて作りたいという思いが強いので、「主演として自分が現場を引っ張らなきゃ!」というのはあまりないかもしれないです。
何年か前に「主演ってどんな感じなんだろう?」って考えていた時期があったんですけど、そのときに(俳優の)綾野剛さんが「央士なりの主演でいいよ。その作品の中でどう立っているかっていうのは、央士らしくそのままでいいと思うよ」と言ってくださって。それからは、あまり「こうでなきゃいけない」というのはなく、自然体でやっています。
――もし、鈴鹿さんが「藁にもすがりたい!」というピンチに襲われたら、真っ先に誰に相談しますか?
事務所の社長かもしれないですね。僕にとっては”東京のお母さん”のような存在なので、仕事のこともプライベートなことも何でも相談できます。
社長はいろんな修羅場を潜り抜けてきた方なので、とにかく頼りになるんです。うちの事務所は人数がそんなに多くないこともあって、社長との距離感が近くて、趣味のカメラや写真についてもよく話したりします。
「生野菜が苦手」!?人生初のスープカレーで大進歩!
――野菜全般、特に生野菜が苦手と伺いましたが、最近は克服されましたか?
うーん、まだ克服できたと言えるほどではないですね(笑)。でも最近、野菜たっぷりのスープカレーを人生で初めて食べたんです!
お腹が空きすぎて、家の近所にあるスープカレー屋さんに行ってみようとなって。オクラやナス、じゃがいもが入ったスープカレーだったんですけど、ちゃんとおいしく食べられて「お~!」ってなりました(笑)。僕にとっては、だいぶ大きな進歩です!
――岡山の自然豊かな環境で育った鈴鹿さんですが、忙しい日々の中でふと恋しくなる風景はありますか?
地元の岡山の景色ももちろん好きなんですけど、自分の心がふと求めて、写真を見返したりしてしまうのはイタリア・フィレンツェの風景です。
プライベートで一人旅をしたんですけど、中心街から少し離れた山の中腹にあるホテルに泊まったんです。その山の感じや自然が本当に美しくて。レンタカーを借りて、糸杉が並んでいる道をドライブしたこととかを今でも思い出します。あそこにはまた絶対に行きたいですね。
※鈴鹿央士さんのインタビューは、月刊誌『家の光』2026年10月号にも掲載されています。
https://www.ienohikari.net/press/hikari/
映画情報
『藁にもすがる獣たち』
チャンネル登録者数2桁の弱小大学生ユーチューバー・佐藤寛治(鈴鹿)は、たまたま見つけた1億円をきっかけに、さえない日常が一変。想像を絶するマネー争奪戦へと巻き込まれていく。予測不能な展開が続く、痛快ループ型ノンストップ・サスペンス。
■9月25日(金)より全国公開
■©曽根圭介/講談社 ©2026「藁にもすがる獣たち」製作委員会
すずか・おうじ/2000年、岡山県生まれ。18年、「MENS NON-NO」の専属モデルオーディションでグランプリを獲得。映画『蜜蜂と遠雷』(19年)で第43回日本アカデミー賞新人俳優賞など数多くの映画賞を受賞。今年は、Netflixシリーズ「喧嘩独学」や「リーガルビート -逆転の法廷-」(テレビ東京系)でも主演を務める。
衣装協力
ニット(SARTO、info@sarto-designs.com) 、Tシャツ・パンツ(amok、TEL03-5929-8792) 、ネックレス(e.m. 、e.m.青山店 TEL03-6712-6797) 、リング(and cloud、TEL0120-555-235)、バングル(PLUIE、PLUIE Tokyo)、スニーカー(ADIEU、BOW INC TEL03-6427-1590)
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