18年の歴史に幕 「ボケて」終了発表で名作ボケがリプ欄に殺到...の画像はこちら >>


 面白画像に一言を添えて笑いを取る大喜利お笑いウェブサービス・アプリ「写真で一言 ボケて(bokete)」は、9月30日をもってアプリのサービスを終了することを突如発表しました。


 18年間という長きにわたりネットユーザーに愛されてきたサービスの突然の幕引き。リプライ欄にはしんみりとした感謝や惜しむ声が並ぶかと思いきや、ユーザーたちが思い思いに保存していた「過去一番笑ったお気に入りのボケ」のスクリーンショットが殺到。


 悲しむどころか「まるでボケて18年間の大博覧会」「リプ欄で一生笑える」と、ネット上を爆笑の渦に巻き込む異例の様相を呈しています。


■ 18年間愛されたお笑いプラットフォーム 終了の背景は

 「ボケて」は2008年にウェブサービスとして産声を上げ、2012年にスマートフォン向けアプリをリリース。これまでに投稿されたボケの総数は1億件を超えるなど、時節を問わず多くの人々に日々の笑いを提供し続けてきました。


 ボケて運営事務局が公開したお知らせブログによると、サービス終了および形態変更に至った主な理由は、18年間にわたり継ぎ足し続けられてきたシステムの老朽化(コードの老朽化)にあるとのこと。


 メンテナンスコストが多大にかかるようになり、障害発生時の復旧が困難になったこと、また昨今の円安の影響によるサーバー費用の高騰がインフラ維持を圧迫していたといいます。


 さらに、当初の「みんなが面白いボケに星をつけてくれる」という善意の前提で設計された評価・ランキングの仕組みに対し、近年では不適切なお題の投稿や仕組みの悪用が増加。


 自由な投稿環境と規制のバランスを、現行システムで維持することが限界に達したことも、今回の決断を後押ししたようです。

■ 公式もラストを盛り上げる 2つの引退企画が始動

 公式Xによるサービス終了の告知投稿は、瞬く間に拡散され13万件を超える「いいね」を記録しています。この盛り上がりに合わせるかのように、運営側も引退に向けた2つのラスト企画をアナウンスしました。


 ひとつは、ユーザーたちの人生で一番笑ったボケを募るハッシュタグ「#boketeこれで笑った」を用いた連動企画で、これが前述のリプライ欄の爆笑博覧会へと繋がる強力な起爆剤となっています。


 もうひとつは、これまでの18年間に投稿された膨大な作品の中から、運営が厳選した名作を9月1日から毎日1本ずつお届けする「殿堂入りプレイバック」。この厳選ボケは、アプリのプッシュ通知や公式Xなどの各SNSアカウントを通じて、最後の日までユーザーへ届けられる予定となっています。

■ ウェブ版は10月中旬から「閲覧専用サイト」へ

 今後のスケジュールとして、7月31日に有料プラン「ボケてサポーターズ」の新規購入が停止され、9月30日にアプリ版の全機能が停止します。同時にウェブ版での新規のボケ・お題の投稿、評価やコメント機能も終了を迎えます。


 ただし、これまでの歴史がすべて消えてしまうわけではありません。10月中旬を目処に、ウェブサイト(bokete.jp)は過去の選りすぐりのボケを楽しめる「Flickrお題の殿堂入りボケ閲覧専用サイト」へとリニューアルされ、公式SNSアカウントの運営も引き続き継続されます。


 なお、サービス終了後はアプリから自身の投稿やお気に入り一覧を見ることができなくなるため、運営事務局は残しておきたいボケがある方へ向けて、終了日までにスクリーンショットなどでの個別保存をお願いしたいと呼び掛けています。


 運営チームは、学校の教室の隅っこで友達同士でふざけ合ってるあの感じをインターネットで繋げたら楽しいだろうなと思って始めた当時を振り返り、誰かを楽しませたいというユーモアの意志を持った全てのユーザーへ深い感謝を伝えています。


 さらにブログの最後には、早ければ来年あたりに新しいボケてをまた一から作れたらいいな、という前向きな展望も残されました。


 悲観的な空気すらユーモアで笑いに変えてしまう、ネットの良質な遊び場としてのプライドを見せた「ボケて」。9月30日の終わりの瞬間まで、職人たちによる文字通りの「最後のひとボケ」と、笑顔の絶えない賑やかなお祭りが続いていきそうです。

<記事化協力>
ボケて(bokete)公式(@boketejp)
ボケて公式ブログ「boketeアプリ サービス終了のお知らせ」


(山口弘剛)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛‌ | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2026071705.html
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