◆第74回府中牝馬S・G3(6月21日、東京競馬場・芝1800メートル)追い切り=6月17日、美浦トレセン

 福島牝馬Sに続く父子重賞Vへ万全の態勢が整った。コガネノソラ(牝5歳、美浦・菊沢隆徳厩舎、父ゴールドシップ)は菊沢調教師がまたがり、坂路を単走で54秒2―12秒6。

首をリズミカルに使い、弾むようなフットワークで駆け上がった。「リラックスして動きが良かった。へぐったらジョッキーに怒られるので緊張した(笑)」と指揮官の口調は実に滑らか。人馬の様子には状態の良さがあふれ出ていた。

 その父からバトンを受ける菊沢一樹騎手は前走が初騎乗での重賞制覇。その前走に続いて1週前に騎乗すると「前走に比べてリラックスしていたし、申し分なく動いている。前回は直してほしい部分をオーダーしたが、今回は何も注文がない」と満点回答だ。

 宝塚記念連覇などG1・6勝の父ゴールドシップの血筋が娘には確実に遺伝している。「併走馬に負けないぞという意志を感じたし、スイッチが入る部分があるのが走る馬の共通点。ゴルシ産駒はそういう馬が多い」と鞍上は父譲りの負けん気の強さを頼もしく感じている。

 11年目の菊沢騎手はダービー週の東京で4勝を飾るなど23勝。昨年のキャリアハイ29勝に迫っている。

「一番強いと思われてのトップハンデ。結果を出したい」。56・5キロのハンデも強気の競馬で克服してみせる。(浅子 祐貴)

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