WBC世界バンタム級王者・井上拓真(30)=大橋=が27日、地元・神奈川県座間市のスカイアリーナ座間で兄の世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(33)=大橋=とともに「ざま井上兄弟キッズチャレンジフェスタ」に参加。同市内在住の小学生150人らを相手に、兄弟のトークセッションを行い、キッズボクシング体験では子どもたちのミットも受けた。

 拓真は9月27日にトヨタアリーナ東京で同級1位・那須川天心(27)=帝拳=と再戦することが23日、発表された。昨年11月24日以来、10か月ぶりのリマッチへ向け、「やることは前回と変わらない。一つひとつ集中しながら、しっかり井上拓真をつくり上げて、返り討ちにしたい」と静かに闘志を燃やした。

 格闘技キャリアで初黒星を喫した那須川が、雪辱へ並々ならぬ覚悟で臨んでくることは承知している。それでも「向こうは相当、リベンジするという気持ちで来ると思う。でも自分は、それ以上に負けたくないという気持ちで、しっかり倒したい」と言葉に力を込めた。

 再戦だからこそ、新たな引き出しも用意する。「一度戦っているので、それを参考にしながら、新しい自分の引き出しをつくっていく。トータルで返り討ちにするだけ」。初戦の経験を土台に、さらに完成度を高めるつもりだ。

 世界最強の兄も、弟への信頼は揺るがない。尚弥は再戦のカギに「ボクシングの幅」を挙げ、「2度目の戦いというのはボクシングの幅が一番重要になる。

でも、その幅としても、拓真の方が全然勝っていると思う。そういった面でも有利に働くと思う」と太鼓判を押した。

 前回の那須川戦でも拓真をサポートした尚弥は、今回も「いつも通り一緒に練習して、気持ち的なサポートができれば。井岡(一翔)戦、前回の天心戦以上のものを拓真はつくり上げてくると思うので、そこに期待したい」とさらなる進化を予告した。

 イベントでは地元小学生からの質問にも答えた。世界王者になって「さらなる目標は?」と問われた拓真は「世界王者になって、まだ1本のベルトしか持っていない。ボクシングには4つの世界のベルトがあるので、それを兄のように集めていきたい」と兄に続く4団体統一を目標に掲げ、他団体王者との統一戦にも意欲を示した。

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