
まるで組み合わせてパズルをやってみろと言わんばかりの郵便局内にあった、合成前の地名たち
市町村合併によって、次々と新しい町が生まれています。そこで失われるものについては先日、当欄でもご紹介しましたが、今度は新しい名前に目を向けてみます。
大きくて有名な町があり、そこに吸収されるのであれば、名前に関しては問題ありません。でも、二つ以上の町が対等に結ばれるとき、新しい名前が必要になります。
親しみやすくて、新しさがあって、でも古い名前の雰囲気を残していて……、と要望は限りありません。難しいです。
そこで「合成地名」が生まれます。お父さんとお母さんの名前から一文字ずつとって、子供に名前をつけるみたいに。
例えば東京の大田区は「大森」と「蒲田」の合成ですし、4月に長野県に誕生した「東御市」は「東部町」と「北御牧村」から一文字ずつとっています。国分寺と立川のあいだにできた「国立」なんてのもあったね。
安易だという批判を受けがちな合成地名なのですが、実は結構ふるーくから行われていますし、中には、わあ上手だなあ、と思わずつぶやいてしまうようなものもあります。
2004年10月に鳥取県に誕生した「湯梨浜(ゆりはま)町」は、三つの町村が合併して出来ました。それぞれの町のセールスポイントである、「温泉=湯」「二十世紀梨=梨」「日本海の砂浜=浜」を組み合わせて「湯梨浜」になったのだそう。
古い話ですが、合成地名というと、この地名を忘れるわけにはいきません。
現在は山梨県の韮崎市の一部になっている「清哲(せいてつ)町」。元の清哲村ですが、これも合併による、合成地名なのです。それまでの「折居」「青木」「樋口」「水上」から、一文字ずつつぎはぎをしました。えっと、水上からさんずいをとって、青木の青とくっつけて「清」。折居の折と、樋口の口をくっつけて「哲」。……部品レベルまで分解するとは恐れ入りました。
他にも長野県にあった「読書(よみかき)村」は、与川(よがわ)、三留野(みどの)、柿其(かきぞれ)の合成です。味わい深い漢字を当てたものですねー。
新しい名前で揉めて合併をやめちゃうケースが最近目に付きます。
合成地名じゃないけど、過去に福島県で、5市4町5村という大きな規模で合併して「いわき市」が誕生したとき、その名前は「以和貴」であり「和をもってとうとしとなす」だ、と言ったそうです。
仲良く合併して、いい名前を付けて欲しいものです。(谷和原のぞみ@お気楽ステーション)
大きくて有名な町があり、そこに吸収されるのであれば、名前に関しては問題ありません。でも、二つ以上の町が対等に結ばれるとき、新しい名前が必要になります。
親しみやすくて、新しさがあって、でも古い名前の雰囲気を残していて……、と要望は限りありません。難しいです。
そこで「合成地名」が生まれます。お父さんとお母さんの名前から一文字ずつとって、子供に名前をつけるみたいに。
例えば東京の大田区は「大森」と「蒲田」の合成ですし、4月に長野県に誕生した「東御市」は「東部町」と「北御牧村」から一文字ずつとっています。国分寺と立川のあいだにできた「国立」なんてのもあったね。
安易だという批判を受けがちな合成地名なのですが、実は結構ふるーくから行われていますし、中には、わあ上手だなあ、と思わずつぶやいてしまうようなものもあります。
2004年10月に鳥取県に誕生した「湯梨浜(ゆりはま)町」は、三つの町村が合併して出来ました。それぞれの町のセールスポイントである、「温泉=湯」「二十世紀梨=梨」「日本海の砂浜=浜」を組み合わせて「湯梨浜」になったのだそう。
古い話ですが、合成地名というと、この地名を忘れるわけにはいきません。
現在は山梨県の韮崎市の一部になっている「清哲(せいてつ)町」。元の清哲村ですが、これも合併による、合成地名なのです。それまでの「折居」「青木」「樋口」「水上」から、一文字ずつつぎはぎをしました。えっと、水上からさんずいをとって、青木の青とくっつけて「清」。折居の折と、樋口の口をくっつけて「哲」。……部品レベルまで分解するとは恐れ入りました。
他にも長野県にあった「読書(よみかき)村」は、与川(よがわ)、三留野(みどの)、柿其(かきぞれ)の合成です。味わい深い漢字を当てたものですねー。
新しい名前で揉めて合併をやめちゃうケースが最近目に付きます。
合成地名じゃないけど、過去に福島県で、5市4町5村という大きな規模で合併して「いわき市」が誕生したとき、その名前は「以和貴」であり「和をもってとうとしとなす」だ、と言ったそうです。
仲良く合併して、いい名前を付けて欲しいものです。(谷和原のぞみ@お気楽ステーション)
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