カップラーメンをおいしく食べる裏技!?
お湯じゃないカップラーメンは異様な空気を放ってます。上が「緑茶」「スポーツドリンク」「野菜ドリンク」下が「牛乳」
少し前に「カップラーメンを牛乳で作るとうまい」という噂を聞いたことがある。本来、お湯で作るのが当たり前のカップラーメンに沸騰した牛乳を入れると洋風の味が楽しめるのだそう。
正直、そんなはずはないと思った。洋風はともかくうまくはないだろう……。ということでやってみた今回の実験はズバリ! 「カップラーメンをおいしく食べる裏技実験」。噂の牛乳を筆頭に様々な飲み物でカップラーメンを作って食べてみました。果たして味の扉は開けるのか……? カップラーメンの潜在能力を最大限に引き出すため、久しぶり(? )の食実験に挑戦です!

素材として選んだのは、日本人の定番『カップヌードルしょうゆ味』。まずは、「おいしい」と噂の牛乳で作ってみました。
3分後、ふたを開けると広がったのは、ン……、すごくいい香り。おかしい。冒頭で全否定しておいて申し訳ないが、すごくうまそうだ。まずは、スープをゴクリ。うまい! まるで、コーンポタージュのような味が口に広がる。続いて麺もいただくと……? なんてこった、メチャクチャうまいじゃないですか! 牛乳がスープにも麺にも見事にマッチするこれはまるでスープスパゲティ。
思わず行ったこともないイタリアの風が体の中を吹き抜けます! 少し言いすぎたが、とにかく噂は本当だったということで本題へ。

用意したのは、個人的に好きな「スポーツドリンク」と「野菜ドリンク」、そして「緑茶」。まずはスポーツドリンクに挑戦です。沸騰したスポーツドリンクというのも初めて見たが、ふたを開けた時の香りのインパクトもなかなか。理科の実験のような香りが鼻をさす。いざスープを飲むと……? すごく甘い、いや甘じょっぱい。
さらに麺もスポーツドリンクがしみこんだせいか、妙な甘じょっぱさで後味もすごく悪い。これは無いですね。同様にやった「野菜ドリンク」はさらに酷かった。スープも麺も甘じょっぱ酸っぱいという新しい言葉まで生むような地獄の三重奏で、噛む度に不快になる。上手く表現出来ないが、一言で言うなら「未知の味」といったところか。

最後は、「緑茶」。
たいていこの流れで行くと「失敗失敗で強引な締め」という恐ろしい結末が待っていますが、今回は違います! ビックリするほど「緑茶」がうまかったんです! お茶のほのかな苦味がスープの味と融合し、麺にもほのかに残った緑茶風味が少し大人な味を演出。ちょっとした苦味が本当に合うんです。おそらく他の2品は存在感がありすぎたため、カップラーメンそのものの味とぶつかってしまったのですが、緑茶という控えめな存在はむしろ旨みを引き出したようにも感じられます。

ということで「カップラーメンをおいしく食べる裏技」としてオススメ出来るのは『牛乳』と『緑茶』の2品。味覚の違いはあると思いますが、毎日の様に食べて既存の味に飽きてしまった人にはいいかも知れません。ただ当たり前ですが、一番美味しく食べる方法はお湯で作ることです。
あくまで裏技として、頭の片隅の片隅にでも入れておいて下さい。
(木南広明)

*本人の意思でやっております。