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子どもの絵本も「萌え」の時代?

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『POP WORLD ふしぎの国のアリス』(はやの みちよ・文 ぽっぷ・絵/ポプラ社 1,365円)。やわらかいタッチと淡い色調が印象的。4月の発売開始以来、絵本としてはなかなかの売れ行きのようで、ポプラ社では冬ごろに第2弾を予定しているとのこと。

書店の児童書売り場に積まれていた、1冊の絵本に思わず足が止まった。

その絵本、子ども向けの絵本のなか、明らかに異彩を放っていたのである。
『ふしぎの国のアリス』。昔から数えきれないほどの種類が出ているだろう作品だが、これは絵がちがう。
淡いパステル系で塗られた、いわゆる「萌え」系の、カワイイ絵の「アリス」なのである。

正式には『POP WORLD ふしぎの国のアリス』というこの絵本、絵を担当する「ぽっぷ」さんとは、ベストセラーになった『もえたん』でおなじみの作家なのである。
いわゆる「萌え」の世界の第一人者なわけだが、なにがすごいって、この本、児童書などに強いポプラ社から出ているというのが一番すごい気がする。

絵はたしかにきれいでカワイイ。売り場を見ていると、『萌え』という概念のない小さい女の子が拒絶感なく手にしている。単にカワイイ絵の絵本としてとらえているようで、ウチの5歳の娘も、「カワイ〜イ!」と、普通に喜んでいたし。どっちかというと、お母さんの許容のほうにかかっていそうだ。

気になるのは、対象にしているのは従来のファンなのか、子どもたちなのか、ということだが、カテゴリーはあくまでも児童書。とはいえ、従来のファンが利用する機会の多い、同人誌などに強い専門店にもちゃんと売られている。
出版関係の知り合いによると、
「ディズニープリンセスや、『ラブandベリー』などが好きなような、オシャレな感覚をもった子に受け入れられていると思います」
とのこと。

大人から見たら「萌え」な絵も、子どもにとってはカワイイ絵のひとつとして、これからは当たり前に定着してきていくのかも。
ただし、女の子はいいが、男の子で過剰に興味を抱いていた場合。“素質アリ”かもしれません。
(太田サトル)

2006年7月27日 00時00分

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