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「お花の水くれ」ってヘンですか?

2008年6月15日 00時00分

「水くれ当番」、やってますか?

「お花に水くれてたら……」なんて話をする際、相手が「??」というリアクションをとることがある。

実はこれ、上京したばかりの頃はよく知らなかったのだが、方言のようで、普通は「お花に水をやる・あげる」「水やり」などというのだと、友人などに指摘された。

でも、自分の出身地・長野の北信地方では「水をくれる」「水くれ」などというのが一般的で、夏休みなどは「花の水くれ当番」なんてものがあったほど。
同様に、長野では「犬にえさをくれる」「友達にプレゼントをくれる」などと、自分から他者に対してモノをあげる行為に「くれる」を使うことが多いけど、これって特殊だったの?

国立国語研究所に聞いてみると……。
「行動を起こす人から別の人に対してモノをあげる際に使う『くれる』という言葉は、地域的には中部地方から東日本一帯に広く使われているようです。また、西日本でも、九州では宮崎、鹿児島、長崎などで使われているという調査結果があります」と研究員の方が説明してくれた。
残念ながら、「水くれ」という言葉に関する調査は行っていないそうだが、「長野県あたりで使っているとはよく聞きます」とのこと。

また、「くれる」という言葉に関してはこんな説明があった。
「当事者から相手に対してモノをあげる行為の『くれる』という使い方は、かなり古い文献に見ることができます。かつては相手から自分にものをあげるのも、自分が相手にものをあげるのも、両方とも『くれる』という言葉を使っていたんですね。ところが、そうした使い方に変化が起こり、自分から相手に対しては『やる』、相手から自分に対しては『くれる』と区別するようになったようです」
つまり、「犬にえさをくれる」「花に水をくれる」「水くれ」などという地域は、古い言葉がそのまま残っているということのようだ。

さて、そんな独特な表現「水くれ」をバンド名に冠してしまった人たちもいるらしい。
「お花に〜お水を〜くれましょう〜♪」と堂々と歌い上げる、長野県須坂市のご当地ソング「僕達水くれ当番」などを歌うバンド、その名も「水くれトーバンズ」だ。
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