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韓国の幼稚園の近未来的なアレは何なのか

2009年2月25日 10時00分

すべり台の余裕ある傾斜が、安心感を与える物件。まさに幼稚園の顔ともいうべき、堂々としたたたずまいである。

大胆なデザインや色彩感覚にあふれ、歩くたびに新しい発見がある韓国の町並み。最近私が気になっているのが、新しめの幼稚園や保育園で時々見かける、近未来デザインのチューブ型すべり台である(写真)。

ポップなカラーが楽しいそれは、各階の窓やベランダから始まって、地上へとつながっている。
もしや韓国の子供たちは普段から、この中を通って下の階や外に移動しているのだろうか。だとしたら地球を守る秘密結社の隊員みたいではないか。毎日が素敵すぎである。

一方で気になるのが、その標高差。円筒で視界がふさがれているとはいえ、3階の高さからすべると思うとちょっと怖い。落下スピードは結構なものだろうし、もっと上の階からすべり降りるものもある。
特に写真の物件の場合は、3階と2階の接合点で子供どうしが衝突しないか心配だ。遊具というには、ちょっとスリルがありすぎる気がするのだが。

果たしてこれは、本当にすべり台なのか? 近所の保育園を訪れ、直接聞いてみた。
見知らぬ外国人の訪問にも親切に対応してくれた先生によると、「遊具じゃなくて非常口ですよ。普段は使いません」という意外な答え。
ファンシーで夢あふれるフォルムにだまされてしまったが、実は結構リアルな用途の施設だったのである。

私が訪れたA保育園では1カ月に1回防災訓練があり、子供たちはその時だけ、チューブからつるんと外にすべり出すということ。
なお、子供たちだけでなく、職員である大人たちもこのすべり台で脱出するという。もちろん訓練という真面目な目的だけど、ちょっとうらやましい。

それにしても子供たちは、こんな楽しげな物が身近にあったら、ついつい外にすべり出してしまったりしないのだろうか。
授業中に「こんな退屈な幼稚園からはもう卒業だ!」と言い放ち、つるんとエスケープする自由な児童がいたりしないのだろうか。
先生に聞くと、「訓練以外ではすべりませんよ」とのこと。非常口の入り口に鍵はかかっていないそうだが、子供たちは自分を律して毎日を過ごしているというわけだ。

関連写真

敷地が小さい場合は、建物の裏に隠すように設置され、らせん階段のようにスパイラルな動線を持つことも。写真の物件は、チューブ型非常口の他、一般的なすべり台型の非常口が併設されている点で興味深い。

3階と2階の間に、窓付きの小さなベランダを置いて、ワンクッションとしている物件。出口がふさがってるのがちょっと心配

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ライター情報: 清水2000

守備範囲は韓国旅行、韓国のサブカル・B級スポットなど。
日本及び韓国の雑誌やウェブに書いています。在ソウル。
好物=食パン、レッサーパンダ

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