そして、鉄っちゃん(鉄道ファン)にはこんなベッドルームがオススメだ。ホテル運営支援会社であるアーコン・ホスピタリティ株式会社のグループホテル5社:ホテル日航成田、オリエンタルホテル 東京ベイ、川崎日航ホテル、掛川グランドホテル、関空日根野ステーションホテルでは、鉄道ファン向けのホテルプラン「鉄道プラン」を用意している。
ホテル日航成田が実施しているホテルプランは、その名も「成田空港&鉄っちゃん御用達ルーム 24時間ステイ」(2010年3月31日まで)。10月1日にデビューした新型成田エクスプレスと2010年春に開業予定の成田新高速鉄道 新型スカイライナーを真下に見られる部屋を特別に用意。ルームサービスの朝食付きで、シャッターチャンスを逃さない!
オリエンタルホテル 東京ベイが実施しているのは「電車びゅ~ステイ ―パパ、ママ電車が見えるよ―」(2010年3月31日まで)。新浦安駅から徒歩1分のホテル客室からは、JR京葉線・武蔵野線が臨める。ホテル特製の電車クッキーや新浦安駅のキーホルダーもついたファミリープランだ。
川崎日航ホテルでは、「鉄道3兄弟 GO! GO!! トレイン」(2009年12月31日まで)を実施。JR川崎駅から徒歩1分のホテルからは東海道線、京浜東北線、南武線の各線を臨むことができる。特典として『トレインドリンク緑茶』が1人1本プレゼントされる。
静岡の掛川グランドホテルでは、「大井川鐵道SLプラン」(2010年8月31日まで。除外日あり)が実施されている。
大阪の関空日根野ステーションホテルは、「鉄道ファン集まれ!! JR側お部屋お約束プラン」(2010年3月30日まで)。ホテルはJR日根野駅と日根野電車区に隣接。客室の窓からは、疾走する「関空特急はるか」をはじめ、さまざまな電車を間近に見ることができる。
実は川崎日航ホテルでは6月から、関空日根野ステーションホテルでは2月から、このホテルプランを開始しており、見事にヒットを収めた。また、テレビ等の報道を見ると「鉄道ファンの需要は、まだまだ根強いものがある」と感じたアーコン・ホスピタリティ株式会社は、ホテル単位ではなくグループとして「鉄道プラン」のスタートを決定。
また、関空日根野ステーションホテルは、目の前がJR阪和線(関西空港線)日根野駅と日根野電車区という立地。早朝から深夜まで電車が行き交うので、線路側に止まったお客さんからクレームが過去にあった。そこで逆に、鉄道ファンにターゲットをおいたプランで線路側の客室を販売することで、今まではホテルの“弱み”だった部分を、立地を活かした“強み”に変えた。
一応、これらは期限付きのホテルプランだが、好評であればより多くのグループホテルから参加を募っての継続も考えているとのこと。川崎日航ホテルからは、「非常に反響が大きかったこの鉄道プランをさらに進化させるため、現在、商品開発中です」と、楽しみなコメントも。
思うに、鉄道ファンのパワーは相当なもの。朝早くに起きて、駅に足を運び、貴重な列車を写真に収めたり。鉄道にまつわる旅行プランだって、それはもう大変な人気。
それをホテルプランにまで昇華させたのだから、鉄っちゃんもメロメロに違いない。
(寺西ジャジューカ)
・川崎日航ホテル
・ホテル日航成田
・オリエンタルホテル東京ベイ
・掛川グランドホテル
・関空日根野ステーションホテル