「おっかしいなぁ、こんな色じゃないはずだけどな」と写真をプリントしてそう思ったことはないだろうか。
モニターで確認したデジタル画像と、プリンタで刷り上った写真プリントとの色のギャップがあまりにも大きいことがある。せっかくいい色で撮れたと思った写真が台無し。プリントする意味がない。どうしてこんなことになってしまうのか。「EIZO」ブランドのモニターメーカー、ナナオにその原因と解決策を聞いた。
「モニターとプリンタでは、それぞれの色のつくり方や再現できる色の範囲が異なります。これが根本的な原因です」
モニターは色の三原色であるレッド、グリーン、ブルーを混ぜて色を表現する。対して、プリンタはシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色。つまり、この違いによって表現できる色の範囲の差が出てしまい、結果的にその差が色のギャップを生むのだ。
「モニター画像と写真プリントの色が合わない原因はもうひとつあります」
モニターは画面の内部から光を出し、それを私たちは見ている。他方、紙の上のインクに光が反射したものを見るのが写真プリント。すると、周囲の光の状況(明るさ、色合い)によって、写真プリントの見え方が異なってしまうのだ。
このようにモニターとプリンタはまったく異なるシステムで画像を表現しているわけであり、その意味では色が合わないのは当然とも言える。
では、このまま現状に甘んじるほかないのか。実は解決策はある。具体的には、
(1)モニターの基準色(モニターの白)と印刷用紙の基準色(用紙の白)を合わせる
(2)モニターを正しく調整する(キャリブレーション)
(3)モニターとプリンタのそれぞれの色域を合わせる
以上の3ステップでモニターとプリンターの色合わせができる。
「(1)を実行する前に、まず作業する場所の環境光を整える必要があります。それは外の光が入らないようにカーテンなどを使用すること。あるいは室内照明として『高演色蛍光管』をお勧めします」
『高演色蛍光管』の商品名は「パルック」(パナソニック電工)、「メロウ」(東芝ライテック)などで、いずれもふつうの電気店で手に入る。…



