韓国は現在、文字の表記においてはハングルを使用しているが、かつては漢字を使用する国だった。しかし、韓国では独立以降にハングルを専門的に使用すべきという論調が高まり、1970年代から漢字教育が廃れ始めた。
今でも漢字の使用を復活させるべきという主張もあり、韓国は使用する「文字」をめぐってずっと揺れ動いてきたと言えよう。

 漢字は中国で生まれた文字であり、日本でも漢字が使用されているが、日本では漢字の使用を廃止したことはなく、廃止すべきという論調が高まったことはないのはなぜなのだろうか。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、日本にも平仮名やカタカナがあるのに、なぜ日本人は韓国人のように漢字を廃止しようとしなかったのかと疑問を投げかけた。

 記事は、日本にもかつては漢字廃止論者がいたことを紹介する一方、「漢字の廃止は文字の廃止にとどまらず、漢字にかかわる文化を捨て去ることにつながる」との見方があったことを紹介。偏った愛国心だけで漢字を捨て去ることは大きな損失だと指摘し、「一度漢字を廃止した韓国は後悔してもすでに手遅れ」であると論じた。

 続けて、中国で生まれた漢字という文化は「すでに日本人の生活に深く浸透している」と主張したうえで、日本人の「漢字愛」は近年拡大を続けていると主張。
書道教室や漢字能力検定協会などの存在を挙げたうえで、漢字が1つの産業となっているうえ、日本人の「骨の髄まで」漢字が浸透した今、日本人はもはや漢字を捨て去ることは不可能なのだと論じた。

 漢字廃止論は漢字を使用していた中国を除く国でも存在した論調だが、廃止しなかったのは日本だけとされる。韓国は漢字を廃止して事実上ハングルに統一したほか、ベトナムも漢字は使用されなくなっている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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