貧しく孤独な青年トム・リプリーが富豪の息子ディッキーと出会ったことから人生の歯車が狂い出す、アメリカ人作家パトリシア・ハイスミスのサスペンス小説「トム・リプリー」シリーズがテレビドラマ化されるという。ScreenRantやThe Hollywood Reporterなどが伝えた。


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 1955年に発表されたシリーズ第1作は1960年にアラン・ドロン主演で映画化。『太陽がいっぱい』のタイトルで公開され、1999年には『リプリー』のタイトルのもと、マット・デイモン主演で公開された。小説シリーズはほかに1970年の『贋作』、1974年の『アメリカの友人』など、計5作品が刊行されている。『アメリカの友人』は同名タイトルで1977年、『リプリーズ・ゲーム』のタイトルで2002年に製作された映画版がある。

 The Hollywood Reporterによると、人気海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』を手がけるテレビジョン360とエンデモル・シャイン・スタジオズ、ハイスミスのスイスの出版社ディオゲネスがチームアップし、ドラマ化を進めるという。

 製作総指揮は映画『エクスペンダブルズ』シリーズのガイモン・キャサディ、映画『パーフェクト・プラン』(15)のベンジャミン・フォークナー、そしてディオゲネスのフィリップ・キールが務めるそうだ。
企画は初期段階とのことで脚本家や監督、キャストは未定。大物映画製作者の獲得を意識しているという。