72歳の今も、現役として多数の映画に出演し続ける名優ロバート・デ・ニーロ。最近は、『ラストベガス』や『リベンジ・マッチ』のように、才能を活かせていないと思われる作品が多かったが、アン・アサウェイと共演した『マイ・インターン』で“とんでもなく魅力的”なデ・ニーロをみることができる。
そんな彼に、本作での役についてやアンの印象を聞いた。

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 『マイ・インターン』は、ニューヨークの華やかなファッション業界を舞台に、オンラインサイトのCEOとして働くジュールス(アン)とシニア・インターン制度で入社した人生経験豊富な40歳年上のベン(デ・ニーロ)との交流を描く感動のデトックス・ムービー。

 ネットの使い方も知らず、カジュアルなオフィスなのに毎朝ネクタイ姿でやってくるベンは、世代のギャップを感じることだらけ。だが、紳士的な価値観と、温かなハートをもつベンは、いずれ、社内の人気者になっていく。

 デ・ニーロは自身が演じたベンについて、「共感できたよ。僕は彼と同じくらいの年齢。(監督/脚本の)ナンシー・マイヤーズも、僕と年が近い。だから、良い脚本を書いてくれたんだろう」と話し、「マイヤーズは、とても細かいところまで、ストーリーやキャラクターを考え尽くす。だから、演じる僕らも、すんなりと役に入っていけるんだ」と脚本を絶賛した。

 ベンがとりわけ親しくなるのが、創業者のジュールス(アン)。若い女性起業家として注目される彼女だが、内側にはもろい部分を隠している。そんな側面を見せられる唯一の相手が、ベンだったのだ。


 「アンとの共演は、とても楽しかった」と振り返るデ・ニーロ。「彼女は僕よりずっと若いから、僕を尊敬すべき人のように見てくれるけれど、彼女も、これまでに良い仕事をこなしてきている。とくに、歌とダンスの才能には、驚かされるよ。2年くらい前に、彼女の舞台を見たんだが、すごいと思ったね。僕には、とてもあんなことはできない」とベタ褒め。 本作でベンはオンラインサイトの会社で働くこととなるが、デ・ニーロにオンラインショッピング経験を聞くと「次に演じる役のための参考となる本を、誰かが僕のためにオンラインで買ってくれた」という返事。ソーシャルメディアもまったく使っておらず、デ・ニーロ自身SNSなどのテクノロジーは、あまり得意ではないようた。

 「映画の中に、ジュールスがベンにフェイスブックの使い方を説明するシーンがあって、そこで聞いたのに、まだわからないんだ。やっている人がこれだけいるということは、コミュニケーションの有効な手段なんだろうが、自分もやろうとは思わないんだよね。」

 また、俳優としての活動について今の気持ちを語ってくれた。「ジーン・ハックマン(86歳)は引退したが、彼は僕より年上。その年齢になった時、自分がどう感じているのかは、わからない。もうやりたくないと思う時が来るのかもしれないね。
でも、まだそこに至っていない。今の僕は、演技をとても楽しいと感じているんだよ」。(文:猿渡由紀)

 アン・アサウェイ&ロバート・デ・ニーロ共演『マイ・インターン』は、クランクイン!ビデオで配信中。
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