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高畑がデビューしたのは、2005年。ホリプロが創業45年を記念して主催した『山口百恵トリビュートミュージカル プレイバックpart2~屋上の天使』のオーディションで主演を獲得しての華やかなデビューを飾った。
その後、2007年にはミュージカル『ピーターパン』の8代目ピーターパン役に抜擢されると、6年間に渡り同舞台に出演。その実力が買われ、舞台『奇跡の人』『美男ですね』『コーヒープリンス1号店』と次々に主演を務めた。
また、ディズニー映画『シンデレラ』では、リリー・ジェームズが演じたシンデレラの日本語版吹替を担当し、王子役の城田優とのデュエットを披露。さらに、2007年にはコブクロの小渕健太郎プロデュースにより、歌手デビューも果たしている。
この経歴をご覧になった方はわかるだろうが、高畑はテレビドラマや映画をメインとした女優ではなく、元々、ミュージカル女優であり、“歌える女優”なのだ。そんな高畑の高い歌唱力を象徴するようなエピソードがある。
2013年に出演したNHK連続テレビ小説『ごちそうさん』では、脚本家の森下佳子が高畑の歌声に惚れ込み、当て書きで歌唱シーンを追加したというのだ。その劇中歌「焼氷有りマスの唄」は一躍注目を集め、その後の高畑のブレイクに繋がったともいえる。 高畑が、現在、歌声を披露しているCMは、冒頭のかんぽ生命保険のほか2社ある。
これまで、CM女王と呼ばれたタレントたちがキャラクター性が評価されていたのに対して、高畑の場合は歌。多くのCMが高畑の歌を前面に出した作りをしていることからも、高畑の歌唱力が買われてCM出演に繋がっていると考えられる。
2016年4月から放送開始予定のNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』に主演することも決定し、着実に大女優への道を歩む高畑。その右肩上がりの勢いのまま、いずれは“CM女王”と呼ばれる日もそう遠くないのかもしれない。(文:嶋田真己)