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小西は雑誌などのモデルを経て、1998年につかこうへい演出の『寝盗られ宗介』で舞台デビュー。2001年にはコントバラエティ『ココリコミラクルタイプ』(フジテレビ系)に出演し、コメディエンヌとしての才能を開花。同年に朝ドラ『ちゅらさん』の好演で、認知度を高めた。2002年には映画『阿弥陀堂だより』でブルーリボン賞新人賞など多数受賞し、演技派女優としての地位を不動のものにしている。
そんな演技派女優が歌う『トランキライザー』は、KREVAが2014年に発売したシングルのカバーで、全編KREVAの楽曲で構成された音楽劇「最高はひとつじゃない2016 SAKURA」の劇中曲でも使われたもの。また、8日発売のトリビュートアルバム「monday night studio session」にはアルバムバージョンを収録し、26日には東京・日比谷野外大音楽堂で行われる「elements night ~Sunday night session」でライブデビューも果たすという。
発表当初はKREVAとのコラボということもあり話題が優先していたが、実際にリリースされると、透き通った柔らかい歌声で聴く者の心をわしづかみにした。ネット上でも、「こにたんのラップ最高」「コニタン、天才」「癒される」「引き込まれる感じで独特ですごくよかった」などの声が挙がった。これまで日本のヒップホップシーンを切り拓いてきたKREVA自身も「ふわっとした声のよさがリズムをカバーしている。聞く価値がある」と称賛している。
実は2008年にも映画『Sweet Rain 死神の精度』の役名・藤木一恵名義で主題歌「Sunny Day」を発表しており、歌声には定評があった。
女優、バラエティに加えて、遂にラップに挑戦して幅広い活躍をみせる現在37歳の小西。一つの才能が秀でていれば、どんなこともできるということなのだろうか。アーティストとしての活動も今後が期待される。(文:梶原誠司)