女優の石原さとみが5日、主演をつとめるNHKスペシャル『ドラマ 戦艦武蔵』の会見に出席。戦争をテーマにした本作に出演し、「胸が苦しくなり、泣けてきました」と撮影時を振り返った。


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 本作は、2015年3月にフィリピン海底で発見された戦艦「武蔵」の元乗組員と遺族の交流を描くヒューマンドラマ。会見には石原の他、共演者の勝地涼や渡辺美佐子、津川雅彦および作・演出の岡崎栄、制作統括の小松昌代が出席した。

 石原が本作で演じるのは、28歳の介護職員・真中麻有。武蔵の元乗組員である木山三男(津川)を探しに、祖母のふみとともに四国へ旅に出る。石原は「(戦争や戦艦武蔵などに関する)色んな事実を知らなかった。まずそれを知れたことが大きいです。
被災された側、被害者意識が今まで強かったけど、そこ(戦争)で戦っていた皆さんのほうへ感情を持っていったことが、なかなかなかった」と振り返る。

 撮影は、作中の戦争シーンなどの映像を事前に確認した上で臨んだという。「戦争というのも苦しいけど、一人の人間としてのドラマ、そこの葛藤や苦しさを分かった上で、映像を想像した」と言い、ゆえに「自然と胸が苦しくなったし…泣けてきましたね」と撮影時の心境を吐露した。

 また、小学生のときに祖父母が亡くなったと話し、「この作品の撮影中に麻有と同じように、おじいちゃん、おばあちゃんのことを母に聞いてみたんです。今まで話せなかった色んな苦悩や乗り越えたことを話してくれて、胸が熱くなりました」と明かした。

 ドラマ『戦艦武蔵』はNHK・BSプレミアムで8月6日19時30分から放送。