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『人間の証明』の舞台は、昭和49年の東京。ある日、ホテルの最上階に向かうエレベーターの中で1人の黒人青年が息絶え、頬には一筋の涙が伝っていた。同じ日、最上階では、高名な美容家の八杉恭子(鈴木京香)によるパーティーが開かれていた。現場に駆け付けた麹町東署の棟居弘一良(藤原)は、本庁捜査一課の横渡伸介(緒形直人)とともに捜査を開始。その後、青年の名前がジョニーであることが分かり、ジョニーが死に間際「ストウハ」という謎の言葉を残していたことが分かるが…。
母親に捨てられた過去を持ち「母性」に対する不信を抱く棟居刑事役に藤原。家庭や地位、名声を守るために「母性」を捨てた美容家の八杉恭子役を鈴木が務める。2人の共演はNHK大河ドラマ『新選組!』(2004年)以来13年ぶり。藤原は「台本を読んでいるときから、京香さんが演じる八杉恭子に会えるんだと、ずっとうれしかった」と喜び、鈴木は「この13年で藤原君はどういうところが変わったのか、お相撲のがっぷり四つのように、しっかり向き合ってお芝居したい」と、久しぶりの共演に意欲を見せている。
また、藤原は「大変失礼な話ですが、僕は『人間の証明』の映画を観たことがなかったんです。その話を監督にしたら、「俺はこの先、一切観ずにこの作品を撮る。
ほかにも棟居と行動を共にするベテラン刑事に緒形直人、昔の恭子を知る老女役に草笛光子、捜査の全権を握る捜査一課キャップ役に宅麻伸など、重厚な作品にふさわしい実力派の役者が顔をそろえる。
テレビ朝日系ドラマスペシャル『人間の証明』は2017年春放送。