23歳という若さながら、過去に数々のドラマや映画で主演を務めるなど、高い演技力が評価されている女優・志田未来。そんな彼女が「オファーを受けたとき号泣してしまった」と語ったのが、『映画クレヨンしんちゃん 襲来!! 宇宙人シリリ』への声の出演だ。
「昔からいろいろなところで『クレヨンしんちゃん』の映画に出たい!」とアピールしていたという志田に“クレヨンしんちゃん愛”を思う存分語ってもらった。

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 記念すべき劇場版映画25作目となった本作。過去にも数々のゲスト声優が出演し、「クレヨンしんちゃん」への思いを語っていたが、志田の「クレヨンしんちゃん愛」は半端ない。「今回、こうして作品に参加させていただき、取材やイベントに出席することも多いのですが、楽しすぎて、仕事なのか遊びなのか分からなくなることがあるんです」と笑顔を見せると「以前は、映画館にしんちゃんが来ると聞くと、並んで写真を撮ってもらったりしていたんです(笑)」とガチエピソードを披露する。

 しかも本作では「志田未来」本人役として作品に登場する。「もちろん、キャラクターを演じることもいいなとは思いますが、本人役で出演させていただくなんて……。
映画の中で、私の名前をしんちゃんに呼んでもらえることが本当にうれしいです」と興奮気味に語る。

 「いつから好きになったのか分からないぐらい自然と自分の中に入り込んでいた」と「クレヨンしんちゃん」との出会いを振り返った志田。その魅力を「小さいころ観ていたときは、しんちゃんがお尻を出したり、みさえに怒られたりするのが楽しいなって思っていたのですが、大人になると、しんちゃん名言集があるように、とても大事なメッセージがいっぱい詰まっているんです。子どもから大人まで楽しめるなんてすごいですよね」と表現する。

 さらに「私もいつか野原一家みたいな家庭を持つのが夢なんです。楽しくて笑いの絶えない家族を作りたいですね」と将来に思いを馳せる志田。
なかでも、しんちゃんの父ひろしが理想の男性と常日頃から公言しているが「普段はのほほんとしていても、いざとなると家族を守る男らしいところが好き。今回の映画もそういうシーンがあるのですが、どうしても、ひろし目線で映画を観てしまうんですよね」とかなり心酔している様子だ。 また、しんちゃんについても「本当にまっすぐで、間違っている大人を正しい方向に導いてくれる救世主」と絶賛。志田の子ども時代はどうだったか問うと「私も結構おしゃべりで、動き回るし、言われたこともやらないで、常に親に怒られていました。しんちゃんと似ている部分はあったと思います」と、現在の落ち着いたイメージとはかけ離れた少女だったことを告白した。

 「25年という月日が流れ、時代は変わってきていますが、『クレヨンしんちゃん』って、基本的には変わっていないんですよね」と志田はしみじみと語りだすと「でも、観ている側の年齢によって見え方は変わるんです。
例えば、『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』を観て、すごく感動して号泣したのですが、この作品を小学生のとき観ていたら、また違う感じ方なんだろうなって思うんです」と奥行きの深いシリーズであることを強調する。

 そんな作品だからこそ「これからもずっと観ていきたいですし、いまは自分の家族と観ていますが、この先は旦那さんがいて、子どもがいて……という私が作った家族とも観続けたいです」と大きな夢が膨らんでいるようだ。

 「今回参加させていただき、こんなに幸せなことはないと思いました。またぜひ、どんな役でもいいので参加したいです」と語ったが「でもしんちゃんの敵となるのは嫌かな。しんちゃんを苦しめたくないので……」と最後まで、強い“しんちゃん愛”を貫く志田だった。(取材・文・写真:磯部正和)

 『映画クレヨンしんちゃん 襲来!! 宇宙人シリリ』は4月15日より全国公開。