NHK Eテレ、マニアな人選とシュールな奥深さ光る教育番組が、大人にも役立つ謎

2013年9月9日 05時55分 (2013年9月11日 16時08分 更新)

 主要なテレビ番組はほぼすべて視聴し、「週刊新潮」などに連載を持つライター・イラストレーターの吉田潮氏が、忙しいビジネスパーソンのために、観るべきテレビ番組とその“楽しみ方”をお伝えします。


 ここのところハマってるのが、NHK Eテレ(旧NHK教育テレビジョン)である。Eテレの何がすごいかって、良質かつ企画力が優れている番組も多いのだが、うっかり「あら、こんなところにこの人が!」と驚かされることが多いのである。子供向けあるいは教育番組で、かなりマニアックで思い切った人選だったりする。

 子供の考察力を促す科学番組『考えるカラス』には蒼井優が出演。全体的にシンプルでオサレな雰囲気に仕立て上げられていて、蒼井のイメージ戦略by事務所にぴったり。本人の本性(肉食やさぐれ系)ではなく、あくまで事務所が理想とするイメージをEテレで実現成功。

 算数の教育番組『さんすう刑事ゼロ』は、モロ師岡が刑事役として算数の問題に挑んでいく。計算や解き方の解説はわりとあっさり。「え、これでいいの?」というくらい薄い。モロ師岡がちょいちょい小ネタを挟みつつ、算数よりも刑事ドラマのほうがメインに。なんという冒険。なんという挑戦。でも結構バカバカしくて、好きだ。

 小学生向けの道徳番組『時々迷々(ときどきまよまよ)』では片桐はいりがレギュラー。「こんなときどうする?」的な日常の出来事を子供たちがドラマで演じるのだが、迷った時にさまざまなコスプレで登場するのが片桐だ。番組自体がシュール一歩手前で、片桐のポテンシャルを100%発揮できてはいない。でも、意外と内容は奥深い。

 個人的には『テレビでスペイン語』に出ているナビゲーター、俳優の平岳大がいかにもラテン男っぽくて好物。真面目そうな容貌とは真逆で、ノリノリ&ツッコミ好きな講師・福嶌教隆先生もツボだ。ちなみにドイツ語ナビゲーターはちょっと硬さが残る高橋光臣ね。

『高校講座 地学基礎』のチェックすべきところは、MCの関口知宏関口宏の息子で、やたら旅に出てる人)の目線。確実に、明らかに、はっきりと、しかも堂々とカンペを読んでいる。それでもフガフガと耳から空気が抜けたようなしゃべり口で自然を装う関口の姿は、ある意味、実直な印象。悪くない。なんだかすごく正直者のような気がする。

●大人を応援する国語番組?

 とまあ、マニアックで穴場な番組を見つけ始めると止まらなくなるのがEテレである。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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