ゆうちょ銀行、ブラックな実態〜多発する個人口座消失&顧客情報紛失事故、社員の横領…

2013年9月10日 06時00分 (2013年9月12日 14時08分 更新)
 「ブラック企業アナリスト」として、テレビ番組『さんまのホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)、「週刊SPA!」(扶桑社)などでもお馴染みの新田龍氏。計100社以上の人事/採用戦略に携わり、あらゆる企業の裏の裏まで知り尽くした新田氏が、ほかでは書けない、「あの企業の裏側」を暴く!

 求人情報サービス会社・学情が毎年発表している「就職希望企業人気ランキング」。この最新版2014年度のランキングで9位につけ、前年度の28位から大幅ランクアップした、就活生に人気の金融機関がある。それが今回取り上げるゆうちょ銀行だ。 

 郵政民営化によって日本郵政公社から主に郵便貯金事業等を引き継ぎ、06年に設立。直近の総資産は約196兆円(2012年度3月期)で、三菱UFJフィナンシャル・グループの約204兆円に次ぐ、日本トップクラスの金融機関である。総資産がメガバンク各行を上回り、日本政府が株主である日本郵政グループの銀行であるゆうちょ銀行は、安定性のある就職先として映っているのだろう。

 ちなみに同ランキングにおいて、三菱東京UFJ銀行は昨年と同位の2位。三井住友銀行が14位、みずほフィナンシャルグループが18位だった。人気の面でもメガバンクを上回っているのだ。

 そんな人気企業のゆうちょ銀行だが、実は以前からブラックな噂が絶えない会社でもある。就活生や親御さんは、イメージだけの安定感のみならず、このような内情も十分ご確認の上で企業選びを行っていただきたい。

 同行では今年に入ってからも、元行員がATMを不正操作して現金1000万円を横領した事件が発覚し、逮捕される事件が起きている。

 民営化以前の日本郵政公社時代の話になるが、郵便局職員らが顧客の貯金や保険金を着服した総額は、05~07年度上半期のわずか2年半で20億円以上に達しているのだ。着服された金は「ゆうちょ銀行」「かんぽ生命保険」がそれぞれ債権として引き継いでいるが、その後も処理は大きく進んでいない状態である。中には元局長が一人で2億円にも上る「ATM補充用現金」を着服した例もあり、管理体制のずさんさには常々疑問が持たれていた。

 同行に関して特に多く報告されているのが、「個人口座の記録が消える」という事件である。つまり、あったはずの貯金口座がなくなっているのだ。常識的に考えてありえない事態なのだが、専門家の間では「よくあること」と認識されている。

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