先週、週刊誌2誌で突如として報じられたキョンキョンこと小泉今日子のスクープ記事。「FRIDAY」(講談社)は、袋とじ8P(!)をさいて、新恋人とされる俳優・豊原功輔との複数の2ショット写真を掲載。

「週刊文春」(文藝春秋)も、豊原の個人事務所と同住所に小泉も個人事務所を設立したことをつかみ、豊原との関係を絡めた独立騒動として報じた。

 だが、他の芸能マスコミの後追い報道は一切なし。そのうえ、キョンキョンの熱愛については、この2誌も報道していない疑惑があるらしい。それは、2人が不倫関係だったのではないかという疑惑だ。

「豊原には離婚歴があるらしいんですが、小泉とは結婚していた時から付き合っていたのではないか、といわれているんです。さらに、現在も別居しているが、まだ籍が抜けていないという情報もある。
ところが、両誌はなぜか、そのことに触れていないんです」(マスコミ関係者)

 小泉といえば、芸能界のドンともいわれる周防郁雄社長率いるバーニングプロダクションの所属。社長のお気に入りの中でも特に高いランクにあるとされ、これまでスキャンダル報道からは守られてきた存在だ。ヨイショ的な記事はできても、スキャンダルに関しては事務所の顔色をうかがわざるを得ない。実際の彼女は交友関係も広くオープンな性格。夜遊び好きで、オトコ関係のネタをキャッチされることも少なくないが、ストレートには世に出ない。

「普通ならマイナスイメージになるであろう永瀬正敏との離婚すらも、事務所の働きかけで"自立した女性"のようなイメージを植え付けさせることに成功しています。
その結果、小泉はアイドル時代から30年近くも芸能界で高い地位を維持し続け、50歳を目前にしても『あまちゃん』のような人気ドラマで重要な役どころでキャスティングされるというわけです」(週刊誌記者)

 そんなところから、今回もバーニングが動いて、両誌に"不倫"のことを書かせなかったのではないかといわれているのだ。

 そもそも、今回の報道を見た芸能マスコミ関係者の最初の印象は「お得意のリークでは?」というものだったという。バーニングは自社所属の女性タレントに恋人ができると、スクープとして暴かれる前に、事前にマスコミに情報を流すことで報道をコントロールする傾向があるからだ。

「基本的にバ―ニングは、自社の女性タレントが結婚したり恋愛することを好まない。そのため、わざと相手の男性のマイナス情報を流して、別れさせる方向にもっていくことが多いんです。たとえば、中山美穂と恋愛関係にあった井上ヨシマサや離婚した辻仁成などは交際直後から悪口を書かれましたし、藤原紀香と結婚した陣内智則、内田有紀と結婚した吉岡秀隆なども、途中から悪口を流され、離婚への流れをつくられてしまった」(ワイドショースタッフ)

 だが、今回の記事については、この見立ては無理筋だろう。
というのも、「週刊文春」の記事をよく読むと、豊原をおとしめる内容は一切ないからだ。それどころか、事務所の内情も考慮して周防社長が"個人事務所設立を容認した"という芸能プロ関係者の証言までも紹介されているのだ。

 リークであるとするならば、その意図が見えず、「何のためにリークしたのか分からない記事」なのである。では、真相はいったいどこにあるのか。事情を知るマスコミ関係者に聞くと、声をひそめながら証言してくれた。

「要するに記事はガチなんですよ。
その証拠にテレビやスポーツ新聞などのバーニングに近いとされる媒体がこの話題に一切触れていません。実は2誌からの連絡を受けたバーニングは、スポーツ紙とワイドショーの担当者(B担)に後追い報道を一切しないように指示しました」

 確かに、小泉と豊原との恋愛話は芸能マスコミの格好のネタのはず。スポーツ新聞やワイドショーが沈黙しているのは不自然としか言いようがない。

「バーニングも『フライデー』『文春』の取材を受けてはじめて交際を知ったらしい。それで、取材に動いていた強気の2誌にはマイナス情報を書かないように交渉し、一方、他のバーニングべったりの芸能メディアには、この話題には触るなとのお達しを出したということでしょう」(前出・マスコミ関係者)

 それにしても、毎度のことながら、こうしたご都合主義の"報道統制"を簡単に受け入れてしまう芸能マスコミのだらしなさにはうんざりさせられる。芸能マスコミにジャーナリズムを求める気はさらさらないが、せめてその下世話さをすべてのタレントに分け隔てなく貫くくらいの矜持は持つべきではないだろうか。

(窪川 弓)