お笑いタレントコンビの堤下敦(インパルス)が、東京・狛江市の路上で意識朦朧とした状態で見つかり警察で事情聴取され、騒動になった。堤下は睡眠薬を飲んでおり、正常な運転ができない状態だったが、違法薬物や飲酒などの犯罪性はなかった。



 同日の14日夕には堤下は会見を開き、自宅近くの銭湯で牛乳と一緒に医師から処方された睡眠薬とアレルギー防止の新薬を服用したという。会見の様子を見た堤下の知人でバーを経営する女性は語る。

「堤下さんはお店の常連客で、まだお店をオープンして間もない4~5年前、店の宣伝のためにSNSをフル活用していた時期に、ツイッターの動画配信機能を使って店内の様子を中継して来店を呼びかけたところ、堤下さんがフォローしてくれたのです。その日、すぐに店に来てくれて、以来、忙しいスケジュールを縫って顔を出してくれるようになりました」

 この女性によれば、テレビで見る毒舌で豪快なキャラクターとはまるで違う、堤下のキャラクターがみえてきたという。

「堤下さんは『仕事がない』ってボヤいてました。パッと見て、病んでるな、と。
その時から『夜眠れない。だから睡眠薬を飲んでいる』と言っていました。ふくよかな見た目とは裏腹に性格はとても繊細だったので、ちょっとびっくりしましたが、心配でしたね。『はねるのトびら』(フジテレビ系)が終わって、まだ間もなかった頃なので、『仕事がない』と話していることに現実味は感じませんでしたし、芸能人なんて不安定な仕事でしょうから、不安な気持ちになるのも仕方ないのかなという程度に思っていました。でも、今考えてみれば、その頃から徐々にテレビではあまり見かけなくなっていましたね。ウチの店にも徐々に来なくなったので、心配していたのです」

 堤下は、2011年3月に1歳年上のバレエ講師と結婚、翌年1月には長女が誕生した。
子どもの養育費や将来なども考えると、『はねる』終了以降、仕事が激減したことは、本人にとって大きな不安につながったとしてもおかしくない。知人男性は語る。

「堤下さんは、いいかげんなことはしない真面目なタイプなので、娘さんを溺愛していますし、良き夫、良きパパだと思います。それでも、利害関係のない私たちと飲んでいる時などは、酒の席で『死にたい』と自殺願望をこぼすこともあって、ドキッとさせられることはたびたびありました。今回の睡眠薬騒動のニュースを見た時、まず最初に“自殺未遂”が頭をよぎりました。本心は本人にしかわかりませんが、会見で話していたように『こんなに早く効くとは思わなかった』という本人の言葉を信じたいです」

 堤下がかなり以前から睡眠薬を常用していたことは確かなようだが、堤下としては、望ましくないかたちで久方ぶりに世間の注目を集めた格好になったといえよう。

(文=編集部)